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「築いたものがすべて吹き飛ぶ」可能性。
Bリーグ残り試合中止への危惧 (6ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO


「この社会情勢のなかでゲームをすること......コンタクトが多いスポーツ、飛沫や汗が飛ぶスポーツを(他競技に先んじて)最初に開始してもいいのか。それを選手たちに『いいからやれ』とは、僕たちには言えない。選手の気持ちを少し汲んでほしいなと思います」

 リオ五輪で日本女子代表をベスト8に導いた北海道の内海知秀HCは、15日の試合後、感染者が多く知事が「緊急事態宣言」を出すまでに至った北海道において、休止期間中に練習する場所を確保することすらままならなかったと話した。

 そして前日には、試合が中止。綱渡りのような状況でなんとか試合をこなし、張り詰めた緊張がほどけたのか、会見の途中で言葉を詰まらせ、目を潤ませる場面もあった。

 内海氏は「リーグ機構の(再開の)決断は苦渋の決断だったと思うが」と前置きしてから、「一番に考えてもらいたいのは、選手の安全だということ。何を差し置いても、そこだけは考えてもらいたい」と懇願した。

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