「築いたものがすべて吹き飛ぶ」可能性。
Bリーグ残り試合中止への危惧 (7ページ目)
17日の会見で大河チェアマンは、新型コロナウイルスの感染選手が出てシーズンを中断したNBAの心理的影響があったかもしれないと話した。だが、外国籍選手の一部は、感染者が世界中で増加する状況下での再開に、疑問と大きな不安を抱えている。
2018年に日本へ帰化を果たし、代表チームでもプレーするアメリカ出身のニック・ファジーカス(川崎)は、幼い息子と娘を持っている。再開前日までは家族のことも考慮して、「プレーしないほうがいいのかな」という考えだったという。
「家に帰ることですらストレスに感じていたよ。なぜなら、今日も明日も、自分の子どもたちに何が起こるかわからないからね。家に帰れば彼らに触ったり、ハグをしたり、キスをしたりする。でも、何が起こるかわからない。それは本当に怖いことだよね」
SNSでいつも歯に衣着せぬコメントを載せているジンバブエ出身のジュリアン・マブンガ(京都ハンナリーズ)は、リーグが無観客での再開を決定したことを受けて、「The money isn't worth it...」とツイートしている。生命を脅かすウイルスが蔓延するなかでプレーすることは、どれだけカネを積まれても「割に合わない」といったところか。
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