「築いたものがすべて吹き飛ぶ」可能性。Bリーグ残り試合中止への危惧
混乱とさまざまな想いが、観客のいないアリーナを覆った。
世界で蔓延する新型コロナウイルスの影響で、2月末より試合を中断していたBリーグが無観客での再開を決めた。だが、選手や関係者に発熱者が出たため、2試合が試合直前に中止になるなど、異様な週末となった。
一度は無観客でBリーグ再開を決めたのだが...... これを受けて、リーグは3月17日に各球団の代表者で構成される実行委員会と協議。その結果、当初は無観客で行なわれる予定だった4月1日までの試合(B1=54試合、B2=41試合)を、次節より中止にすると発表した。
4月1日以降の試合については、すでに開幕や再開を遅らせているプロ野球やJリーグ等の状況を踏まえつつ、大河正明チェアマンは「トータルな判断をしていく」と話している。しかし、いまだ感染者数が増え続けるなかで、この中断期間が延長される可能性は否定できない。
2016年に開幕して以来、Bリーグは最大の試練を迎えた。
再開初日の3月14日、筆者は無観客で行なわれた千葉ジェッツ対宇都宮ブレックス戦へと赴いていた。優勝を争うチーム同士の好カードだけに、ほかにも多くのメディアが訪れた。
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