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「築いたものがすべて吹き飛ぶ」可能性。
Bリーグ残り試合中止への危惧 (4ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO


 もっとも、今回の再開は無観客だったから、そういった収益は水泡に帰していた。千葉の場合だと、4月1日までの無観客期間でホームゲーム4試合を予定していたから、その分の入場料等の収益は得られず、プラス運営費がかかるため、損失は数千万円になっていたはずだ。

 2月26日、向こうしばらくの試合を延期する旨を発表した際、大河チェアマンはBリーグがまだ「よちよち(歩き)期間」だと表現しつつ、もしコロナの影響で最悪シーズン残りの試合がすべて中止になるようなことがあれば、「3年間築き上げてきた財政的なもの、すべてが吹き飛ぶくらいのインパクト」になると話した。

 しかし、選手やコーチら"現場"の思惑は、また異なっているように思えた。

 彼らもプロチームの人間として、経営的な側面は重々承知しているであろう。だがそれでも、人間の安全・生命をも脅かしかねないウイルスの危険性があるなかでのプレーに対し、十分に集中できていない選手も中にはいたようだった。

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