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「築いたものがすべて吹き飛ぶ」可能性。
Bリーグ残り試合中止への危惧 (3ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO


 プロ野球やJリーグとは違い、まだ4年目で財政基盤が盤石とは言えないBリーグで、たとえば残りのシーズンをすべて中止してしまうと、財政破綻をきたす球団が出る可能性は否めない。

 昨年、29歳(当時)という若さで千葉の社長に就任した米盛勇哉氏は、「不安定なベンチャー企業のような体質」のBリーグにおいて、ウイルス感染拡大には細心の注意を払いつつも、できるだけ試合を開催することで「持続的な発展」ができる、と話していた。

 しかしこの話を聞いたのは、3月14日の試合の前。これだけの混乱があったあとでは、心情にいくばくかの変化はあったかもしれない。

 収益はクラブによってまちまちだが、たとえば千葉や川崎のようなアリーナが満員に近い集客を毎試合期待できるチームになると、ホームゲーム1試合での入場料収入は1000万円を超えるという。

 これ以外に物販や飲食の売上もあるから、総売上は2000万円近くになるか。当然、試合数が多ければ実入りも多くなるわけだから、試合の中止は最も避けたいことであるのは言うまでもない。

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