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【ワールドカップ】サッカー日本代表は「まだ強豪国と渡り合えるレベルじゃない」 ブラジル戦敗戦の責を田中碧ひとりが負う必要はない 

  • 浅田真樹●取材・文 text by Masaki Asada

佐野海舟の鮮やかなゴールで先制した日本だったが... photo by Miki Sano佐野海舟の鮮やかなゴールで先制した日本だったが... photo by Miki Sanoこの記事に関連する写真を見る 泣きじゃくる田中碧は試合後、嗚咽を漏らしながら、取材エリアを無言で通りすぎた。

 無理もない。

 自らが自陣ペナルティエリア付近で失ったボールを相手につながれ、決勝点を献上してしまったのである。誰もが悔しい敗戦だったが、悔恨の思いは誰よりも強かったに違いない。

 ワールドカップ決勝トーナメント1回戦となるラウンド32で、日本はブラジルに1-2で敗れた。

 試合序盤からブラジルにボールを保持される展開が長く続いたが、前半29分、中盤でパスカットした佐野海舟がそのままゴール前まで持ち運んでミドルシュート。これがゴール左隅に決まり、日本は先制することに成功した。

 ところが後半、攻勢を強めたブラジルが日本ゴールに迫る回数を増やすと、日本は後半56分に同点ゴール、後半アディショナルタイムの95分に逆転ゴールを許し、万事休した。

 2018年ロシア大会のベルギー戦から8年、またしても試合終了間際の失点による逆転負けである。

 決勝ゴールを喫した場面、確かに田中は、奪ったボールを味方につなごうとして相手に奪い返され、それが失点に直結している。

 実はその直前にも、田中は右サイドの深い位置でボールを持ったとき、簡単に蹴り出すことをせず、ドリブルで運ぼうとして相手に奪い返されている。

 単純にクリアしていれば問題なかった、のかもしれない。

 しかしながら、さらに時計を少し巻き戻すと、佐野が、菅原由勢が、クリアで逃げるシーンが続いていた。

 特に佐野のそれは、自陣ペナルティエリア内ではあったものの、周囲には味方選手もおり、パスをつないで前進できるのではないか、とも思える状況だった。

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