【F1】アストンマーティン・ホンダ「最大級のダウンフォース増」を実現するも、アロンソが苦言を呈した理由
F1第11戦ハンガリーGPレビュー(後編)
ハンガリーGP決勝に、アストンマーティン・ホンダの2台は攻めの戦略で臨んだ。
ソフトタイヤを積極的に使い、その速さでライバルとの差を埋める戦略──。
それ自体は、これまでにもずっとやってきた。だが、今まではそれしか選択肢がなかった。今回は違う。ライバルたちと戦い、前に行くための積極策だ。
アロンソはレース後に「なんてひどい戦略だ」と言った photo by BOOZYこの記事に関連する写真を見る ランス・ストロールはソフトをたった8周で捨ててタイヤを交換し、集団から抜け出してフリーエアで走ることで、気づけばフランコ・コラピント(アルピーヌ)、カルロス・サインツ(ウイリアムズ)、ハース勢(エステバン・オコン、オリバー・ベアマン)をアンダーカットしていた。今までとは違い、マシン本来の速さを生かすための戦略だ。
その後も、自分よりフレッシュなタイヤを履くコラピントやハース勢を引き離す速さを発揮し、うしろではなく前を追いかけてポジションを争うレースを見せた。
一方、フェルナンド・アロンソは実に34周もの間、ソフトタイヤを保たせて引っ張り、1ストップ作戦で浮上する戦略を採った。アロンソだからこそできる、ストロールとは真逆の方向性の攻めた戦略だ。
レース終盤のVSC(バーチャルセーフティカー)で、ストロールはステイアウトしてピエール・ガスリー(アルピーヌ)と12位争いへ。アロンソはピットインしてソフトタイヤに履き替え、最後にさらにプッシュする戦略を狙った。
しかし運悪く、アロンソがピットインしたのとほぼ同時にVSCが終了。ストロールの後方14位でコースに戻ることになり、背後まで追いかけたものの抜くには至らず、ストロール13位、アロンソ14位でレースを終えた。
「予選順位がよくなかったから、フリーエアで走るためにこういう戦略にしたんだ。ウイリアムズのうしろにスタックしてしまったので、彼らを(アンダーカットして)オーバーテイクするため、早めにピットインを仕掛けてフリーエアで走ることにした。
予選ではうまくラップをまとめられなくて、いい結果にはならなかったけど、今日は今まで以上に周回を重ねることができた。いいレースができたと思う。今シーズン初めて中団グループの集団のなかで走ることができた」
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