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【ワールドカップ】サッカー日本代表は「まだ強豪国と渡り合えるレベルじゃない」 ブラジル戦敗戦の責を田中碧ひとりが負う必要はない  (2ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Masaki Asada

 クリアばかりしていても、ブラジルの連続攻撃を浴びるばかりで、埒(らち)が明かない。このままでは、後半の残り時間を守りきることは難しい。

 田中がそう考えたとしても不思議はない。

 チームとしての戦い方が徹底されていなかったと言えば、そうなのかもしれないが、どうにか状況を打開しようとした田中を責める気にはなれない。

 そもそも、あれだけペナルティエリア内にボールを入れられ続ければ、どんなに粘り強く守っていても、思わぬ"事故"も含めて失点する可能性は高まる。

 相手にカウンターをちらつかせつつ、試合を落ちつかせる、あるいは押し返す。そんな時間が間違いなく必要だったからだ。

「現実として(相手に攻められ続けて)、やっぱり90分間守備をしたっていう感覚が残っている」

 そう語る伊藤洋輝は、ブラジルの同点ゴールのシーンについても、こう振り返る。

「センターバック(ガブリエウ・マガリャンイス)があの高さまで来て、ボックス脇からクロスを上げるっていうのは、僕らが本当に押し込まれる状況が続いた時間だった(ということ)。より(ゴール前に)入ってくる人数もかけてきたし、どんどんシンプルにボックスのなかに(ボールを入れてくる)っていう感じだった」

 前半はさすがのブラジルも無為な横パスが目立ち、効果的な攻撃は少なかったが、後半に入ると、ギアチェンジ。日本への圧力を強め、疾風怒涛の攻撃でゴールをこじ開けた。

 得意の粘り強い戦いから勝機を見出したい日本にとっては、前半に先制し、望みどおりの展開で進んだはずの試合だったが、結局は地力の差を見せつけられたと言うしかない。

「セカンドハーフ(後半)の戦い方も踏まえて、まだ日本は強豪国と対等に渡り合えるレベルじゃないのかなっていうふうに痛感させられたというか......」

 うつむき加減に語る冨安健洋が、こう続ける。

「守備時でも主体的にやることができないと、彼らとは対等に渡り合うことはできないし、けど、それがわかっていたからこそ、ワールドカップで勝つためにこういう戦い方を貫いた。着実に少しずつは前進しているとは思うけど、本大会でブラジルだとか、他の国も含めて、そういう(強豪)国にどう勝っていくかってところは、個人的にはまだまだなんだろうなと思う」

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