検索

FC町田ゼルビア・黒田剛監督はサッカー日本代表をどう見たか「やられたところは完全に"個"の部分、そして"原則"の部分だった」

  • 篠 幸彦●取材・文 text by Yukihiko Shino

FC町田ゼルビア 黒田剛監督インタビュー 後編

 FC町田ゼルビアの黒田剛監督にインタビュー。後編では、先日行なわれたFIFAワールドカップ2026について話を聞いた。Jリーグの監督はサッカー日本代表、そして大会全体をどう見たか。

>>前編「チームとしてJ1初優勝を狙う! 黒田監督が語るその理由」

新シーズンに向けてキャンプ中だったFC町田ゼルビア黒田剛監督にワールドカップを見た感想を聞いた photo by Yukihiko Shino新シーズンに向けてキャンプ中だったFC町田ゼルビア黒田剛監督にワールドカップを見た感想を聞いた photo by Yukihiko Shinoこの記事に関連する写真を見る

【日本代表にとって非常に悲劇的な大会】

――FIFAワールドカップ2026で、日本代表はラウンド32でブラジルに1-2で敗れました。監督は今大会の日本の戦いぶりを、率直にどうご覧になりました?

「ファン・サポーターにとって大変悔しい結果だったと思います。一方で、指導者の目線から見ると、非常に悲劇的な大会になってしまったというのが率直な感想かもしれません」

――指導者の視点で悲劇的とは、どういったところに感じました?

「久保建英選手や三笘薫選手といった主力にケガが相次ぎ、冨安健洋選手も本来の力からすると万全ではありませんでした。日本にとって武器であり、核となる選手を欠いた状態で戦わざるを得なかったことは、見た目以上に大きな痛手だったと思います。

 そのなかでメンバーや戦術の選択が正解だったかを判断するのは難しい。ただ、相手に脅威を与えられる選手がピッチにひとりでも多くいなければ、W杯を勝ち抜くのは難しいと。そこを痛感させられた大会になりました」

――攻撃の主力を欠いた一方で、守備面では何が課題だったと思いますか?

「グループステージから失点が多かったことが挙げられると思います。ペナルティエリア外からのカットインシュートを安易に許したり、マークを見失って背後を取られたり、失点の原因については"局面における緩さ"だったことは明確だったと思います。そうした失点が続けば、当然ながら勝ち上がるのは難しくなります」

――監督が町田で重視している守備原則からすると、少し安い失点だったと思います。

「グループステージ3試合で、ああいう失点は多くてもひとつに抑えたい。それが3つ重なり、ノックアウトステージでもその癖は抜けていませんでした。物事を語るうえで推測はよくありませんが、もしかしたら守備原則が細部まで徹底されていなかったのかもしれません」

1 / 4

  • Googleで優先するソースとして追加

Googleの「優先ソース」について

著者プロフィール

  • 篠 幸彦

    篠 幸彦 (しの・ゆきひこ)

    1984年、東京都生まれ。編集プロダクションを経て、実用系出版社に勤務。技術論や対談集、サッカービジネスといった多彩なスポーツ系の書籍編集を担当。2011年よりフリーランスとなり、サッカー専門誌、WEB媒体への寄稿や多数の単行本の構成を担当。著書には『長友佑都の折れないこころ』(ぱる出版)、『100問の"実戦ドリル"でサッカーiQが高まる』『高校サッカーは頭脳が9割』『弱小校のチカラを引き出す』(東邦出版)がある。

【画像】サッカー日本代表2030年W杯のメンバー予想/フォーメーション

キーワード

このページのトップに戻る