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【サッカー日本代表】セルジオ越後「1試合でも早く大岩監督にバトンタッチを」森保監督の半年続投にあらためて異論

  • 渡辺達也●構成 text by Tatsuya Watanabe

セルジオ越後の「新・サッカー一蹴両断」(42)

ウルグアイ戦後の記者会見で笑顔を見せる森保一監督 photo by Kyodo Newsウルグアイ戦後の記者会見で笑顔を見せる森保一監督 photo by Kyodo News

 北中米ワールドカップ後の再スタートとなるウルグアイ戦を勝利(3-1)で飾ったサッカー日本代表。続く親善試合3連戦では、どのような選手起用とチームづくりが求められるのか。若手の抜擢から森保一監督と大岩剛次期監督の引き継ぎまで、セルジオ越後氏が今後のポイントを語った。

【"ワールドカップ"組の実力はもうわかっている】

 9月と10月の4連戦は残り3試合。相手はベネズエラ、エクアドル、そしてパナマかニュージーランドだ。ワールドカップで優勝を目指すようなチームの対戦相手とは思えないよ。昔と違ってマッチメイクが難しい時代なのはわかる。だからこそ、勝敗や内容にかかわらず、思いきった選手起用に期待したい。何しろ来年のアジアカップが終わるまでは森保監督の続投が約束されているのだから。もう"ワールドカップ組"が何をできるかはわかっているでしょ。それなら新しい選手を使い、選手層を厚くしたほうがいい。

 佐藤龍之介は、ワールドカップメンバーから外れて悔しい思いをした。その後、スペインのバレンシアに移籍している。どう変わったのか見てみたい。齋藤俊輔は、まだ一般的には知られていない選手だ。どんなプレーヤーなのか楽しみだね。松木玖生も引き続き先発で使うべきだし、ワールドカップ組でも出番の少なかった塩貝健人や後藤啓介も先発で見てみたい。

 ウルグアイ戦でゴールを決めた松木については、サウサンプトンで右ウイングとしてプレーしているからか、ウルグアイ戦でも右ウイングバックで使われた。でも、僕は彼を青森山田時代から見ていて、やっぱり中央でプレーさせたほうが面白いと思う。サイドではフリーになる場面が多い一方で、ボールに触る機会が減る。中央のほうがボールにたくさん触れるし、攻撃に関わる機会も増える。

 ほかに僕が期待しているのは、横浜F・マリノスの谷村海那。ウルグアイ戦でも使ってほしかった。調子のいい選手はどんどん使うべきだ。今回、Jリーグ所属のFWとして唯一招集されているわけだからね。今季のJ1で、マリノスの総得点(13点)のうち半分近く(6点)が谷村のゴールだ。体もがっちりしている。まだ粗さはあるけど、ペナルティーエリア周辺で仕事ができるから面白い。もう28歳と若くはないけど可能性を感じるし、Jリーグでプレーしている選手への刺激にもなるはずだ。思いきって先発で使ってほしいよ。

 森保一監督が代表を率いて9年目に入り、主力も年を重ね、20代後半から30代の選手が増えてきた。例えば最終ラインは顔ぶれが固定化していて、若い世代が出てきていない。ボランチも、ゲームをつくれる鎌田大地がいなくなったらどうするのか。彼は派手さこそないけど、フィジカルが強く、身長もあって、ポジショニングもいい。頭もいい。プレーはシンプルだけど、きっちり仕事をするよ。代表でも、唯一と言っていいほどゲームをつくれる選手だ。

 でも、その次がいない。佐野海舟、佐野航大もゲームをつくるタイプではないし、田中碧も違う。鎌田に続く選手を探さないと手遅れになる。

 そうした課題は中盤だけじゃない。海外組を見ても、今夏に明確なステップアップと言える移籍ができた選手は多くない。上田綺世、鈴木彩艶、佐野航くらいかな。移籍した人数自体は多いけど、ビッグクラブで主力としてプレーする選手はいない。久保建英も先発を外れることがあるし、堂安律の所属クラブもブンデスリーガで優勝を争うような立場ではない。塩貝はドイツ2部、松木もイングランド2部。佐藤もバレンシアに移籍したけど、チーム状態はよくない。そこでチームを救う活躍ができればいいけどね。いずれにしても、所属クラブでもっと活躍する選手が出てこないと、日本代表のレベルアップにはつながらない。

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著者プロフィール

  • セルジオ越後

    セルジオ越後 (せるじお・えちご)

    サッカー評論家。1945年生まれ、ブラジル・サンパウロ出身。17歳の時に名門コリンチャンスのテストに合格し、18歳の時にプロ契約を結び、MF、FWとして活躍した。「エラシコ」と呼ばれるフェイントを発案し、ブラジル代表の背番号10を背負った同僚のリベリーノに教えたことでも有名。1972年に日本リーグの藤和不動産(湘南ベルマーレの前身)から誘いを受け、27歳で来日。1978年から日本サッカー協会公認の「さわやかサッカー教室」で全国を回り、開催1000回以上、のべ60万人以上を指導した。H.C.日光アイスバックスのシニアディレクター。日本アンプティサッカー協会最高顧問。公式ホームページ【http://www.sergio-echigo.com】

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