「築いたものがすべて吹き飛ぶ」可能性。Bリーグ残り試合中止への危惧 (2ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO


 しかし、試合後の取材をしていると、川崎ブレイブサンダースとレバンガ北海道の試合が中止になったという報が飛び込んできた。聞けば、マーク・トラソリーニ、ケネディ・ミークス、市岡ショーンの3選手(いずれも北海道)が37度前半の発熱を出したためという。

 その翌日には、川崎と北海道の試合会場へ足を運んだ。すると今度は、船橋での試合(千葉vs宇都宮)が中断しているというではないか。

 また同日、B2リーグの東京エクセレンス対ファイティングイーグルス名古屋戦では、エクセレンスの撮影クルーが前日の試合を終えて帰宅したあとに発熱。その人物がどれほど選手や関係者らと接触していたかを確認するため、試合開始は1時間半ほど遅れた。

 本稿執筆時点で、上記の発熱者のいずれもまだ、新型コロナウイルスに感染したという事実はない。しかし、一般社会でもこのウイルスに対して敏感になるなかで、発熱をした選手や関係者が出れば当然、こうした混乱が起きるのは不思議ではなかった。

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