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大阪桐蔭、期待の大物1年生たちを直撃「侍ジャパンU−15代表」「おかわり2世」が語る夢と覚悟

  • 高木遊●文 text by Takagi Yu

大阪桐蔭のリアル(後編)

前編:西谷浩一監督目指す、選手たちの人生を見据えた育成とは>>

 現在、NPBには18人の大阪桐蔭出身選手が在籍しており、現役選手や卒業生のなかには今秋のドラフト候補も複数名いる。そんな名門・大阪桐蔭には、今年も全国から選りすぐりの逸材たちが集まった。

 なかでも注目されるのは、井端弘和監督が率いる侍ジャパンU−15代表として、昨年8月にコロンビアで開催された「第6回 WBSC U−15ワールドカップ」で初優勝を果たした代表選手4人と、西武の強打者として知られる中村剛也を父に持つ中村勇斗だ。

 今回、彼らに大阪桐蔭を選んだ理由や、入部して気づいたこと、将来の展望について語ってもらった。

中学時代、侍ジャパンU−15代表だった(写真左から)今井幹太郎、中島齊志、岡田良太、川本晴大 photo Takagi Yu中学時代、侍ジャパンU−15代表だった(写真左から)今井幹太郎、中島齊志、岡田良太、川本晴大 photo Takagi Yuこの記事に関連する写真を見る

【侍ジャパンU−15代表から4人が入部】

 まずは侍ジャパンU−15代表の経験者たち。走攻守三拍子揃った大型外野手の今井幹太郎(東京城南ボーイズ出身)、小柄ながら走攻守三拍子が揃ワールドカップでも活躍した中島齊志(福岡・飯塚ボーイズ出身)、身長190センチで最速140キロの大型左腕・川本晴大(東京城南ボーイズ出身)、パワーとスピードを兼ね備え、ワールドカップでは打率.529をマークし首位打者に輝いた岡田良太(熊本泗水ボーイズ)の4人だ。

── 進学先は様々な選択肢があったかと思いますが、大阪桐蔭に決めた理由は何ですか?

今井 見学に来た時に一人ひとりが1球に対して真剣に向き合っていたことや、個々の練習でも各自が課題を持って取り組んでいて、ここなら一番うまくなれると感じました。

中島 自分も見学に来た時に、練習環境や質、先輩方の行動、ひとつのプレーに対する集中力がすごく、ここに行きたいと思いました。

川本 練習や試合の声かけがすごくて、全員が盛り上がっていて、雰囲気がよかったので決めました。

岡田 高校3年間に加え、将来的な目標や夢も考えた時に、野球の技術だけでなく人間として成長ができることが大切だと考え、ここが一番成長できると感じました。

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著者プロフィール

  • 高木 遊

    高木 遊 (たかぎ・ゆう)

    1988年生まれ、東京都出身。大学卒業後にライター活動を開始し、学童・中学・高校・大学・社会人・女子から世代別の侍ジャパン、侍ジャパントップチームまでプロアマ問わず幅広く野球を中心に取材。書籍『東農大オホーツク流プロ野球選手の育て方〜氷点下20℃の北の最果てから16人がNPBへ〜』(樋越勉著・日本文芸社)『レミたんのポジティブ思考"逃げられない"な"楽しめ"ばいい!』(土井レミイ杏利著・日本文芸社)『野球で人生は変えられる〜明秀日立・金沢成奉監督の指導論(金沢成奉著・日本文芸社)では、編集・構成を担当している。

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