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大阪桐蔭、期待の大物1年生たちを直撃「侍ジャパンU−15代表」「おかわり2世」が語る夢と覚悟 (3ページ目)

  • 高木遊●文 text by Takagi Yu

西武・中村剛也を父に持つ中村勇斗 photo by Takagi Yu西武・中村剛也を父に持つ中村勇斗 photo by Takagi Yuこの記事に関連する写真を見る

【父と同じ道に進んだ中村勇斗】

 つづいて話を聞いたのは中村だ。身長181センチ、体重95キロ、足のサイズは32センチという恵まれた体格で、中学時代は強豪・世田谷西リトルシニアの中軸打者として全国制覇を経験。その一方で、同期の1年生たちからは「めっちゃ優しい」「打撃がすごい」「たくさん食べる」といった声が挙がるように、早くも"おかわりくん2世"の雰囲気を漂わせる大器だ。

── 進学先はさまざまな選択肢があったかと思いますが、大阪桐蔭に決めた理由は何ですか?

中村 小さい頃から憧れていたこともありますが、練習を見て技術だけではなく声や動きも含めてレベルが違いました。ここなら一番成長できると思いました。

── 入学して2カ月経ちましたが、いかがですか?

中村 慣れてきました。ある程度はついていけているかなと思います。

── 父である中村剛也選手(西武)からは、どんな声をかけられましたか?

中村 「頑張ってこいよ」と。野球のことは全然教わったことはないんです。

── 初めての寮生活、関西での生活はいかがですか?

中村 関西人はもっと怖いかと思っていたのですが、普通でした(笑)

── 大阪桐蔭でどんな成長をして、今どんな夢を見ていますか?

中村 一番近い目標は、1年の秋にメンバー入りすることです。最初は1年夏を目指すと言っていたのですが難しいと感じたので、1年秋にスタメンをとって、自分たちの代で主力として春夏連覇をしたいです。

 生徒募集と投手指導を担当する石田寿也コーチが「春の大会は2、3年生がひと冬頑張ってきた成果を試す場所だと思っていますし、ほとんど見ることができていない1年生を起用するのはリスクがあると思います」と語るように、彼らのデビューは早くても夏になりそうだ。

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