サッカー日本代表メンバーの大幅刷新を喜べない理由 新顔ばかりのチームでは今後のテストにならない
W杯アジア最終予選オーストラリア戦(6月5日)、インドネシア戦(6月10日)に臨む日本代表メンバー27人が以下のとおり発表された。
GK
大迫敬介(サンフレッチェ広島)、谷晃生(FC町田ゼルビア)、鈴木彩艶(パルマ)
DF
長友佑都(FC東京)、渡辺剛(ヘント)、町田浩樹(ユニオン・サン・ジロワーズ)、瀬古歩夢(グラスホッパー)、関根大輝(スタッド・ランス)、鈴木淳之介(湘南ベルマーレ)、高井幸大(川崎フロンターレ)
MF/FW
遠藤航(リバプール)、大橋祐紀(ブラックバーン)、鎌田大地(クリスタル・パレス)、森下龍矢(レギア・ワルシャワ)、町野修斗(ホルシュタイン・キール)、中村敬斗(スタッド・ランス)、佐野海舟(マインツ)、平河悠(ブリストル・シティ)、熊坂光希(柏レイソル)、久保建英(レアル・ソシエダ)、細谷真大(柏レイソル)、鈴木唯人(ブレンビー)、藤田譲瑠チマ(シント・トロイデン)、三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム)、佐野航大(NEC)、俵積田晃太(FC東京)、佐藤龍之介(ファジアーノ岡山)
前回のバーレーン戦、サウジアラビア戦に招集された27人のうち、連続して招集された選手は13人。フィールドプレーヤーに限れば24人中10人である。およそ6割が入れ替わったことになる。MF、FWに限れば、連続招集は6人(遠藤、鎌田、久保、中村、町野、藤田)。一定以上の時間プレーしてきた常連組となると、遠藤、鎌田、久保、中村の4人になる。常連組のなかでも、今季の欧州で活躍した選手、出場時間の長かった選手、故障がちだった選手は、今回、選出されていないという。
前回は伊藤洋輝(バイエルン)、上田綺世(フェイエノールト)、守田英正(スポルティング)など故障上がりの選手を選出した。その結果、バーレーン戦で上田、守田が負傷し、代表チームから離脱することになった。伊藤も代表ウィーク明け直後のブンデスリーガでケガに見舞われ、残りのシーズンを棒に振ることになった。
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著者プロフィール
杉山茂樹 (すぎやましげき)
スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。