【ワールドカップ】セルジオ越後が選ぶサッカー日本代表26人「代表は部活動じゃない。活躍しているから守田と鈴木優を呼ぶ。シンプルな話だ」
セルジオ越後の「新・サッカー一蹴両断」(34)
3月のイングランド戦のスタメンが中心になりそう photo by Reuters/Aflo
26名のワールドカップメンバー発表が迫るサッカー日本代表。果たして、どんな顔ぶれが大舞台への切符を手に入れるのか。おなじみのご意見番、セルジオ越後氏に聞く26名予想、GKとDFを紹介した前回に続き、今回は注目のMF、FW編。まさかの超サプライズが飛び出した。
【ボランチはターンオーバーも可能】
ワールドカップ本番での日本代表の戦い方は、3月のイギリス遠征(スコットランド戦、イングランド戦)のように、守ってカウンターがベースになるだろう。森保一監督が最近また言い出した「よい守りから、よい攻撃」だね。それを踏まえて予想したけど、やはり、かなり僕の願望が入ってしまった(笑)。
<MF>
遠藤航(リバプール)、伊東純也(ヘンク)、守田英正(スポルティング)、鎌田大地(クリスタル・パレス)、相馬勇紀(FC町田ゼルビア)、三笘薫(ブライトン)、堂安律(フランクフルト)、田中碧(リーズ)、中村敬斗(スタッド・ランス)、佐野海舟(マインツ)、久保建英(レアル・ソシエダ)
ケガの南野拓実(モナコ)が間に合いそうもないので、その南野が抜けた左シャドーに三笘が入ったイングランド戦のスタメンが軸になるだろう。そこに久保がどう絡んでくるか。
ボランチも、イングランド戦で先発した鎌田、佐野海のコンビがかなりいいね。いまだケガで離脱中の遠藤に関しては、これだけ長く故障で戦列を離れているのはちょっと心配だけど、復帰間近だと聞くし、もともと頑丈なタイプなだけに、戻ったら戦力として計算できるんじゃないかな。もちろん、今まで長く主将を務めてきたことも大きい。
そして、遠藤を呼ぶなら守田も必要になる。遠藤と守田のふたりは日本代表の心臓として長くコンビを組んできた。守田は運動量があって、守備はもちろん、攻撃面でもチームに貢献できるのが持ち味。このふたりがいれば、鎌田、佐野海とのターンオーバーも可能だ。
守田は、直近のイギリス遠征に招集されなかった。一部では森保監督との関係がうまくいっていないのではという見方もあるようだけど、所属クラブでのプレーぶりを見たら、呼ばない理由が見当たらない。チャンピオンズリーグでベスト8まで進んだチームで主力として活躍しているのだから、たいしたものだよ。
一方で、個人的にずっと期待していた藤田譲瑠チマ(ザンクトパウリ)は選外とした。センスのあるいい選手で、順調に成長していると思うけど、ほかのボランチの選手と比べたときに、まだ少し物足りないかな。
あと、相馬を入れた理由は、正確なキックだね。町田でもセットプレーをまかされているし、直接フリーキックからゴールも決めている。そういう武器を持った選手は、実は今の日本代表にはあまり見当たらない。先日のAFCチャンピオンズリーグ(エリート)決勝でもさすがのプレーぶりだったし、ワールドカップでも、リードした相手が終盤に守備を固めてきた時に、クロスやセットプレーなど彼のキックが生きるはずだ。
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著者プロフィール

セルジオ越後 (せるじお・えちご)
サッカー評論家。1945年生まれ、ブラジル・サンパウロ出身。17歳の時に名門コリンチャンスのテストに合格し、18歳の時にプロ契約を結び、MF、FWとして活躍した。「エラシコ」と呼ばれるフェイントを発案し、ブラジル代表の背番号10を背負った同僚のリベリーノに教えたことでも有名。1972年に日本リーグの藤和不動産(湘南ベルマーレの前身)から誘いを受け、27歳で来日。1978年から日本サッカー協会公認の「さわやかサッカー教室」で全国を回り、開催1000回以上、のべ60万人以上を指導した。H.C.日光アイスバックスのシニアディレクター。日本アンプティサッカー協会最高顧問。公式ホームページ【http://www.sergio-echigo.com】

