ビーチバレー界期待の新星「のあめい」がトップツアーで奮闘 「世界」を見据える若きふたりの可能性
国内ビーチバレーのトップツアー『ジャパンビーチバレーボールツアー2025 第2戦グランドスラム グランフロント大阪大会』(5月9日~11日)が、グランフロント大阪うめきた広場特設コート(大阪市北区)で行なわれた。
同週末にはAVC(アジアバレーボール連盟)ビーチツアーが中国で開催されており、国内トップチームの多くはそちらに参戦。グランフロント大阪大会のフィールド全体のレベルはやや低くなってしまったものの、注目ペア「のあめい」が出場し、大器の片鱗を示した。
「のあめい」こと、宇都木乃愛(左)と森愛唯(右)この記事に関連する写真を見る「のあめい」とは、宇都木乃愛(うつぎ・のあ/18歳。産業能率大)と森愛唯(もり・めい/19歳。トヨタ自動車)のペア。ともに共栄学園高(東京)を卒業したばかりの期待の新星だ。
ふたりは、昨年の全日本ビーチバレーボール高校女子選手権(マドンナカップ)で優勝。高校ビーチ界の頂点に立った逸材ペアである。インドアでも、今年1月に行なわれた全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)で共栄学園高のメンバーとして優勝。宇都木は優秀選手賞(ベスト6)にも選ばれている。
マドンナカップと春高バレー。高校のビーチとインドア双方のビッグタイルを獲得したペアが、ビーチバレーの舞台に登場するのは、20年ぶり。同ペアはすでに年代別日本代表にも選ばれており、昨年のFIVB(国際バレーボール連盟)ビーチバレーボールU19世界選手権に出場。日本代表として、過去最高の9位という成績を残している。
そうした実績を引っ提げて出場した今回の国内トップツアー。若きペアの動向は大きな注目を集めた。
大会1日目、雨のなかで始まった予選の試合は、藤井桜子(34歳)&オト恵美里(24歳)ペアと対戦。藤井は気迫のこもったプレーをする経験豊かな選手で、彼女もまた、かつてのマドンナカップ覇者である。オトは恵まれた体格から繰り出すパワーあふれる強打が武器で、年代別日本代表に選ばれた経験を持つ。
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