【プロレス】藤原喜明が語る「プロレスの神様」カール・ゴッチのすごさ アメリカでの直接指導が「関節技の鬼」のベースを作った (4ページ目)
ゴッチ道場での練習が4カ月ほど続いた時、藤原は秘伝のノートをゴッチに見せた。
「俺が『実は、こんなものを描いていたんです』ってゴッチさんに見せたら、顔色がサッと変わってな。次の日から何も教えてくれなくなったよ(笑)。もしかしたら、自分の技術をすべて俺に盗まれると思ったのかもな。すべての技を盗むなんてことはできないんだけどな」
ゴッチ道場での修業を終えた7年後。1986年5月に関節技の全容を記した著書『藤原喜明のスーパー・テクニック:最強の関節技全公開』(講談社刊)を上梓した。
「発売する時にゴッチさんにあいさつに行って、『ゴッチさんのテクニックを盗んで本にしてしまいました。すみません』って謝ったんだ。そうしたらゴッチさんは、『いいんだよ。これは"藤原スタイル"だ。俺の言ったとおりにやっているうちは半人前。腕の長さ、筋力、体のやわらかさも人によって違うから、自分で考えられるようになって初めて一人前なんだ』と言ってくれたよ」
プロレスの神様が、藤原を認めたことを象徴する言葉だった。そんな藤原に、新日本の道場で教えを請う天才レスラーが現れる。
(敬称略)
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【プロフィール】
藤原喜明(ふじわら・よしあき)
1949年4月27日生まれ、岩手県出身。1972年11月2日に23歳で新日本プロレスに入門し、その10日後に藤波辰巳戦でデビュー。カール・ゴッチに師事し、サブミッションレスリングに傾倒したことから「関節技の鬼」として知られる。1991年には藤原組を旗揚げ。現在も現役レスラーとして活躍するほか、俳優やナレーター、声優などでも活動している。陶芸、盆栽、イラストなど特技も多彩。
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