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【プロ野球】「そりゃ強いよな」 移籍1年目でまさかの戦力外 濵口遥大が告白した限界とホークスで受けた衝撃

  • 石塚隆⚫︎文 text by Takashi Ishizuka

濵口遥大インタビュー(後編)

前編:日本一から一転、メキシコで知らされたホークスへのトレードはこちら>>

 佐賀県出身の濵口遥大にとって、隣県の福岡は馴染みのある土地かと思いきや、故郷に戻るという感覚はなかったという。

「大学で上京して12年間、横浜でしたし、オフもあまり帰省をしていなかったので、逆に福岡は新しい土地に行くといった新鮮さがありました。ただ小中高校生の時の同級生たちは、僕のピッチングが近くで見られると喜んでくれましたね」

今年4月からDeNAの野球普及・振興部で働く濵口遥大氏 photo by Miki Sano今年4月からDeNAの野球普及・振興部で働く濵口遥大氏 photo by Miki Sanoこの記事に関連する写真を見る

【ホークスで受けたカルチャーショック】

 常勝軍団・福岡ソフトバンクホークス。濵口にとって初の移籍であり、春季キャンプでは軽いカルチャーショックを受けた。

「競争の激しさは想像以上でしたし、正直『そりゃ強いよな』と思いました。選手の意識や考え方、積み上げてきた伝統というか......」

 小さく頷きながら濵口はつづける。

「本当に個人事業主というか、一人ひとりがベストを尽くし、その結果、強いチームという感じなんです。ベイスターズは一体感を持ってファミリーとして戦うのがカラーですし、他球団から来た同世代の佐々木千隼とかは『すごくいい環境だよ』と言ってくれるので、どちらがどうこうというのはないのですが、単純にホークスはすごいなという印象を僕は持ちましたね」

 DeNA時代にバッテリーを組んでいた嶺井博希からは、次のようなアドバイスを受けたという。

「ホークスでは自分からいろいろとやっていかないと、置いていかれてしまうよ。だから自分からどんどんアクションを起こしていかなきゃダメだ」

 闘争心では誰にも負けない濵口の心に火が灯る。球団からはリリーフではなく先発調整を言い渡され、適性を見ながらトレーニングを積んでいった。しかし、開幕はファームだった。

【悩んだ末に手術を決断】

 そして4月16日に左ヒジのクリーニング手術、同月23日には胸椎黄色靱帯骨化除去術を受けたことが球団から発表された。復帰まで3、4カ月かかる見込みであり、移籍1年目の濵口としては、難しい決断だった。

「アピールを絶対にしなければいけない立場だったので、葛藤はありました」

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著者プロフィール

  • 石塚 隆

    石塚 隆 (いしづか・たかし)

    1972年、神奈川県出身。フリーランスライター。プロ野球などのスポーツを中心に、社会モノやサブカルチャーなど多ジャンルにわたり執筆。web Sportiva/週刊プレイボーイ/週刊ベースボール/集英社オンライン/文春野球/AERA dot./REAL SPORTS/etc...。現在Number Webにて横浜DeNAベイスターズコラム『ハマ街ダイアリー』連載中。趣味はサーフィン&トレイルランニング。鎌倉市在住

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