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【プロ野球】 今中慎二が気になるルーキーの投手は? 巨人の竹丸和幸が勝てる理由も分析した

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

今中慎二インタビュー 前編

 今季のプロ野球は、早い段階から主力選手の離脱が続くチームが多く、ルーキーたちの出場機会も増えている。そんなセ・パ両リーグのルーキーのなかで、かつて中日のエースとして活躍し、1993年に沢村賞を受賞、引退後は中日で投手コーチも務めた今中慎二氏が注目する投手について語った。

すでに4勝を挙げている巨人の竹丸和幸 photo by Sankei Visualすでに4勝を挙げている巨人の竹丸和幸 photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る

【勝てる投手・勝てない投手の違い】

――まず、今中さんの古巣・中日のルーキーからお聞きします。5月4日の阪神戦で初勝利を挙げた中西聖輝投手(ドラフト1位)はいかがですか?

今中慎二(以下:今中) ピッチングがまとまっていますね。投げていって自信がつけば、球速はもう少し上がりそうです。ルーキーはどうしてもフォアボールを出してしまいがちなのですが、ストライクゾーンで思い切って勝負ができている部分も評価できます。櫻井頼之介(ドラフト2位)と比較されることが多いですが、現段階では中西のほうが完成度が高いような気がします。

――櫻井投手はいろいろな球種を持っていますね。

今中 確かに球種は多いほうだと思いますが、プロの一軍レベルだと真っすぐで勝負できないといけませんし、変化球だけではしんどいです。今は"ここぞ"という時に真っすぐで空振りが取れていない印象で、それが0勝3敗(5月13日時点。以下同)という結果につながっているんでしょう。

 今後、空振りを取れるようになってくると、ピッチングはかなり楽になると思います。4勝(2敗)を挙げている巨人の竹丸和幸(ドラフト1位)は、真っすぐで空振りが取れる印象がありますが、そこの違いじゃないですか。

――竹丸投手のピッチングをどう見ていますか?

今中 すごいボールを投げているわけではないですし、粗削りでコントロールもアバウトですが、物怖じせずに投げています。投げっぷりがよくて"がむしゃらさ"が伝わってくる投手ですね。ある程度順調ですが、同じような状態でシーズンを完走するのは難しいと思います。ただ、若い選手は勢いづいたら止まりません。勝ち運も持っていますし、このまま駆け上がっていく可能性もありますね。

――「勝ち運がある」ように感じますが、要因は何だと思いますか?

今中 勝つには打線の援護が必要ですが、ピッチングのリズムが好影響を与えているのでしょう。あと、竹丸が投げている姿を見ている野手が、「なんとかしてやろう」と思わせる投手なのかもしれませんね。

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著者プロフィール

  • 浜田哲男

    浜田哲男 (はまだ・てつお)

    千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。

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