【プロ野球】 今中慎二が気になるルーキーの投手は? 巨人の竹丸和幸が勝てる理由も分析した (3ページ目)
【今中氏がルーキーを評価する時に見る部分は?】
――先ほど、ショートイニングの適性のお話がありましたが、先発かリリーフかを見極める際に重視すべきことは何ですか?
今中 やっぱり、ボールの強さとコントロールじゃないですかね。あと、変化球でポンとストライクを取れるようであれば、リリーフの選択肢が出てくると思います。
ただ、高卒でドラフト1位の投手は、基本的に先発で起用されることが多いです。下位で指名した高卒の投手は最初にリリーフを経験させて、よければ先発に回すケースもありますけどね。
――先発かリリーフかの見極めは難しい?
今中 難しいです。リリーフだと、長く持たないですし。近年はどのチームもリリーフは2連投までが多いですが、それでもケガ人が多いですよね。仮に自分が投手コーチの立場であれば、「3連投くらいしてくれよ」とは思いますけど(笑)。
2連投までにとどめて、大事に起用してもすぐに壊れてしまったり......そこは、鍛えなければいけないという話にもなるんですけどね。先発だと、何年も続けて投げることができたりしますが、たとえば3年連続50試合以上に登板するリリーフは、今はほとんどいません。特にルーキーは大事にしたいので、壊してしまうような使い方をしたくないわけです。
ただ、リリーフは試合展開に合わせた準備をしなければいけませんし、展開によっては無理させてしまうケースも出てきます。先発は中6日など登板日が決まっているので準備がしやすい。この差は非常に大きいです。なので、先発かリリーフかの見極めには神経を使わなければいけないんです。
――ルーキーの投手についてお話を伺ってきましたが、評価の際に重視することは?
今中 やはり、真っすぐで抑えることができるかに尽きるんじゃないですか。これはすべての投手に言えることですが、特にルーキーの場合はそこだけしか見ていません。どんなに変化球がすごくても、真っすぐがよくなければ長続きしない。1年だけよければいいわけではないですし、プロの世界でずっとやらなければいけないわけですから。
(後編:今中慎二が「空振りが取れる真っすぐ」の重要性を力説 お手本は快投が続くふたりのサウスポー>>)
【プロフィール】
◆今中慎二(いまなか・しんじ)
1971年3月6日大阪府生まれ。左投左打。1988年のドラフト1位で、大産大高大東校舎(現・大阪桐蔭高 )から中日ドラゴンズに入団。2年目から二桁勝利を挙げ、1993年には沢村賞、最多勝(17勝)、最多奪三振賞(247個)、ゴールデングラブ賞、ベストナインと、投手タイトルを独占した。また、同年からは4年連続で開幕投手を務める。2001年シーズン終了後、現役引退を決意。現在はプロ野球解説者などで活躍中。
著者プロフィール
浜田哲男 (はまだ・てつお)
千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。
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