【プロレス】藤波辰爾から見たウルフアロンの新日本デビュー戦は何点? 「僕自身も技を受けてみたい」と対戦に意欲
藤波辰爾インタビュー 前編
【入場から感じた覚悟】
東京五輪の柔道男子100キロ級で金メダリストを獲得したウルフアロンが、新日本プロレス1.4東京ドーム大会で衝撃的なデビューを飾った。
NEVER無差別級王者で、ヒールユニット「HOUSE OF TORTURE」のEVILを三角絞めで失神TKOに追い込み、初陣でベルトを奪取した。プロレスファンだけでなく、広く世間にも届いた劇的なデビュー戦を、新日本の旗揚げメンバーで昭和から平成にかけ同団体を支えた藤波辰爾は現地で観戦。ウルフへの評価と今後への期待を明かしてくれた。
EVIL(右)に三角絞めを極めるウルフアロン photo by 東京スポーツ/アフロこの記事に関連する写真を見る
まず藤波が衝撃を受けたのは、ウルフの入場。頭を丸めた姿にプロレスで生きる覚悟を感じたという。
「僕もそうだったけど、ウルフアロンに対するファンのイメージは、デビュー前までの長髪だったと思う。それが、頭を丸めて登場した。そこに、柔道時代の過去をすべてかなぐり捨ててプロレスで生きていく覚悟を見ましたね」
新日本では、入門した練習生は頭を坊主にするのが掟となっている。それは藤波が16歳で入門した日本プロレスからの伝統で、藤波も頭を丸めて練習を始めた。
「僕の場合は大分から出てきて、誰も知らない、中学を出たばかりの16歳だった。だから頭を丸めることに何の疑問もなかったし、むしろそうすることで『プロレスラーになれた』といううれしさがあったんです。
だけど、ウルフは金メダルを獲るまで柔道を極めた男。入門時に背負っていたものは、当然ながら僕なんかとはまったく違う。それなのに、普通の練習生と同じように新日本の伝統にならったところに、並外れた覚悟を感じました」
さらに、丸刈りのウルフに自らの過去を重ねたという。それは1988年4月22日、沖縄・那覇市の奥武山公園体育館でアントニオ猪木へ反旗を翻した"飛龍革命"だった。
「僕もあの時に、猪木さんの前でハサミを出して髪の毛を切りました。あの時は前髪を切っただけだったけど(苦笑)。ウルフの丸刈りを見て、『やっぱり、この世界では髪を切ると覚悟がわかりやすく伝わる伝統があるのかなぁ』と思いました。僕は、猪木さんへの思いを断ち切る覚悟で切ったからね。勝負師というのは、ここぞという時にそういう行動が出るものなのかもしれない」
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