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【フィギュアスケート】中井亜美インタビュー「今でも本当にびっくりしている」ミラノ五輪で銅メダルを獲得したシーズンを振り返る

  • 折山淑美●取材・文 text by Toshimi Oriyama
  • 能登 直●撮影 photo by Sunao Noto(a presto)

にこやかにシーズンを振り返った中井亜美 photo by Sunao Noto(a presto)この記事に関連する写真を見る

 満を持してのシニア移行だった昨シーズン。トータルのシーズンベストは坂本花織と千葉百音に次ぐ3位、さらにGPファイナル2位、ミラノ・コルティナ五輪3位結果を出したシーズンを、中井亜美(TOKIOインカラミ)はこう振り返る。

「本当に人生が変わるようなシーズンを過ごせました。終わった今になって考えると長かったし、そのなかでも楽しい時間も悔しい試合もあったけど、いっぱい学べて本当に幸せな時間を過ごしたなと思います。

 五輪などの結果については今でも本当にびっくりしているし、ここまで来るとは思ってなくて。でも自分自身でしっかりチャンスをつかみとってそこで結果を出せたというのは、運もあったけど実力があったからかなと少しずつ思い始めています。本当に楽しみながらできたというのが、自分にとって一番よかったなと思います」

 その演技のなかで印象的だったのは、武器であるトリプルアクセル以外のジャンプのミスがほとんどなくなっていたことだ。前季まではそこが不安定で200点に届かない試合が多かったが、昨季は最悪でも200点台はキープした。 

「意識の違いでそうなったと思うけど、以前はトリプルアクセルにずっと重きを置きぎていたというか、アクセルが大事というふうに思っていました。でも中庭健介先生とも話して、アクセル以外のジャンプも大切ってことに気づいたのでそれ以外のジャンプの練習をすごくするようになって。

 プラスアルファでトリプルアクセルも頑張っていくと決めたことで意識が変わったというか、全体的なバランスがうまく取れるようになったと思います。それでトリプルアクセルも逆に力まなくなった感触もありました」

 そんな手応えがシーズン初戦からあったからこそ、初挑戦のGPシリーズものびのび臨めて楽しむこともできたのだろう。そして結果を積み重ねることで、初の大舞台だった五輪でも生き生きとした滑りで挑戦することができた。

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著者プロフィール

  • 折山淑美

    折山淑美 (おりやま・としみ)

    スポーツジャーナリスト。1953年、長野県生まれ。1992年のバルセロナ大会から五輪取材を始め、夏季・冬季ともに多数の大会をリポートしている。フィギュアスケート取材は1994年リレハンメル五輪からスタートし、2010年代はシニアデビュー後の羽生結弦の歩みを丹念に追う。

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