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【大学駅伝】箱根優勝を狙う早大がホクレンでも充実、創価大は期待の13分台ルーキーたちが躍動

  • 佐藤俊●取材・文 text by Shun Sato

箱根駅伝、有力校のトラックシーズン総括(前編)5000mで13分17秒19の好タイムを出した早大の山口竣平(3年) Photo by Aflo5000mで13分17秒19の好タイムを出した早大の山口竣平(3年) Photo by Aflo

 春の関東インカレ、各記録会を経て、迎えた7月のホクレン・ディスタンスチャレンジ(ホクレン/千歳、網走、北見、深川、士別)と関東学生網走夏季記録挑戦競技会(網走記録会)。箱根駅伝の優勝を争う各チームの選手たちはどんな走りを見せたのか。以前に取り上げた青山学院大に続き、今回はその他の有力6大学を前編・中編・後編の全3回に分けてピックアップ。この前編では早稲田大と創価大の走りを振り返る。

青学大編を読む>>>王者・青学大の主力がトラックで明暗 箱根駅伝未出場の主将は「泥臭い夏」で4連覇を誓う

【復活を遂げた山口竣平が圧巻の走り】

 ホクレンでも、今季の充実ぶりを証明したのは早稲田大だった。

 7月4日の千歳大会では、5000mB組で本田桜二郎(1年)が133261、吉倉ナヤブ直希(3年)が133761でそれぞれ自己ベスト(PB)をマーク。さらに圧巻だったのが、5000mA組に出場した山口竣平(3年)だ。序盤こそ後方でレースの流れを見ていたが、2000mを超えたあたりでスルスルと順位を上げていった。ラスト2周を切ってからは外国人選手たちのスパートについていけなかったが、日本人トップの5位、131719PBをマークした。

 イメージ通りのレース運びで「93点」と自己評価した山口だが、昨年の同大会で先輩の山口智規(SGホールディングス)がマークした早大記録(131656)にわずかに及ばず、悔しさをのぞかせた。

「昨年の10月、出雲駅伝の前に疲労骨折したことが、僕の競技人生の分岐点になりました。ケガをして、冷静に競技面、生活面を見直し、多くの人のおかげで今の自分がいることに気づけたからこそ、結果が出始めたんじゃないかと思っています。去年は出雲、全日本(大学駅伝)を走れず、チームに迷惑をかけてしまったので、今年はケガをしないようにして全部を走る覚悟でいます。

 箱根駅伝は総合優勝を目指していますが、そのために自分をはじめ、(工藤)慎作さん(4年)、(鈴木)琉胤(2年)、強い1年生3人は、確実に区間賞または区間3位以内で走らないといけないと思っています」

 山口が言う「強い1年生3人」とは、増子陽太、新妻遼己、本田のこと。入学早々からスーパールーキーぶりを発揮している彼らの存在は頼もしい。また、キャプテンの小平敦之(4年)や佐々木哲(2年)、前回箱根を走った山﨑一吹(4年)、瀬間元輔(3年)、堀野正太(2年)など、ほかにも箱根の区間上位を狙えそうな選手はいる。

 毎年、選手層の薄さを指摘される早大だが、今季は抜かりがなさそう。千歳大会で3選手のPBを見届けた花田勝彦監督も満足そうな表情を浮かべていた。

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著者プロフィール

  • 佐藤俊

    佐藤俊 (さとう・しゅん)

    1963年北海道生まれ。青山学院大学経営学部卒業後、出版社を経て1993年にフリーランスに転向。現在は陸上(駅伝)、サッカー、卓球などさまざまなスポーツや、伝統芸能など幅広い分野を取材し、雑誌、WEB、新聞などに寄稿している。「宮本恒靖 学ぶ人」(文藝春秋)、「箱根0区を駆ける者たち」(幻冬舎)、「箱根奪取」(集英社)、「箱根5区」(徳間書店)など著書多数。近著に「箱根2区」(徳間書店)。

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