【大学駅伝】箱根優勝を狙う早大がホクレンでも充実、創価大は期待の13分台ルーキーたちが躍動 (3ページ目)
【創価大の榎木監督は「収穫が多かった」】
創価大は、上級生に目を向けても、織橋巧(4年)がホクレン千歳大会5000mC組で組5位、13分42秒98でPBを更新すると、その1週間後の北見大会でも5000mB組に出場して組3位、13分42秒97と、2レース続けてのPB更新。個人練習でホクレンに向けて調整した成果が出て、秋の駅伝に向けていい流れでつなげている。
エースの小池莉希(4年)も、7月15日のホクレン深川大会で10000mに出場し、気温30度近い蒸し暑さのなか、28分19秒95で日本人トップとなり、力のあるところを見せた。
榎木和貴監督は「収穫が多かったです」と笑顔を見せた。
「田村は5000mも10000mも攻めた走りでよかったですし、菅野も13分台で復帰してくれた。村上は、5000mはできすぎのところがあるんですけど、しっかりと出しきれていたのでよかったです。10000m(網走記録会で28分59秒56)はまだそのための練習をしていないので、スタミナが足りなかったですね。でも、経験を積むために出場させたので、最終組でよくやったと思います。この3人は1年生のなかでは力が抜けています」
今季、創価大は5000mPB13分台の選手が6名入学したが、村上を軸に着実に成長している。また、1年生たちに刺激を受けたのか、織橋や小池も調子を上げている。
榎木監督は、シーズン前半をどう評価しているのだろうか。
「小池がトラックで10000m27分台、5000m13分30秒切りを達成し、ハーフでは山口(翔輝・3年)が結果を出してくれました。あとは、衣川(勇太・2年)や石丸(修那・3年)あたりが上がってきてくれると、チームとしてもう少し厚みが出てくるのかなと思います。上位層と中間層の間に差がありますが、この差を夏でどのくらい埋めていけるか、ですね」
創価大としては小池、スティーブン・ムチーニ(4年)、山口に続く層の踏ん張りが課題になる。1年生はともかく、中堅の齊藤大空(4年)、石丸、齋藤一筋(3年)、衣川、内山椋太(2年)らが上がってこなければ、「箱根3位以内」という目標の達成は難しい。
「他校を見ると、たとえば國學院大は10000m28分台が10人以上いますし、そのレベルを目標にしていかないと箱根は戦えないですね。また、中大、早大は、27分台が7、8人揃いそうなので、この2校は抜けています。現状、かなりの差をつけられている感がありますが、3位以内を目指していかないと、将来的に優勝につながっていかない。主力や1年生の勢いを加速させて、ケガをさせないように鍛えていきたいですね」
創価大もまた、勝負の夏を迎える。
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著者プロフィール
佐藤俊 (さとう・しゅん)
1963年北海道生まれ。青山学院大学経営学部卒業後、出版社を経て1993年にフリーランスに転向。現在は陸上(駅伝)、サッカー、卓球などさまざまなスポーツや、伝統芸能など幅広い分野を取材し、雑誌、WEB、新聞などに寄稿している。「宮本恒靖 学ぶ人」(文藝春秋)、「箱根0区を駆ける者たち」(幻冬舎)、「箱根奪取」(集英社)、「箱根5区」(徳間書店)など著書多数。近著に「箱根2区」(徳間書店)。
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