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パリ五輪のメダルラッシュから2年、日本フェンシング界はどう変わったのか 金メダリストがアジア競技大会を展望

  • 白鳥純一●取材・文 text by Junichi Shiratori

 32年ぶりの日本開催となる「アジア競技大会 愛知・名古屋(以下、アジア競技大会)」が9月19日に幕を開けた。パリ五輪で計5つのメダルを獲得した日本フェンシング界にとっても、自国のファンを前に実力を示すまたとない機会となる。

 メダルラッシュに沸いたパリ五輪から2年、ロサンゼルス五輪に向けて折り返し地点を迎えたフェンシング日本代表の現状やアジア競技大会の展望を、宇山賢(うやま・さとる/東京五輪・エペ団体金メダリスト)氏に解説してもらった。

ケガからの完全復活を目指す江村美咲 photo by 西村尚己/アフロスポーツケガからの完全復活を目指す江村美咲 photo by 西村尚己/アフロスポーツこの記事に関連する写真を見る

【春先にケガをした江村美咲の今後】

──パリ五輪後、世界のフェンシング界はどのような変化がありましたか?

宇山賢(以下、宇山) アメリカやイタリアが安定した力を維持しているのに加えて、サウジアラビアをはじめとする中東諸国、香港やカザフスタンといった新興国も急速に実力を伸ばしています。さらにウクライナの再興や、ロシア代表選手の国際大会への復帰といった要素もありますし、競技レベルは日に日に上がっている印象があります。

 日本も、今年6月のアジア選手権で女子サーブルの佐野佑衣選手が優勝し、男子サーブルの津森志道(つもり・しどう)選手が銅メダルを獲得するなど、若手選手が徐々に力を伸ばしています。ただ、2年後のロス五輪に向けて、各国の有力選手たちと互角に渡り合い、勝ちきるために、さらなるレベルアップが求められそうです。

──パリ五輪で日本選手団の旗手を務めた江村美咲選手は、2024-2025年シーズンの年間女王に輝きましたが、春先に左足甲を負傷。7月の世界選手権(香港)では個人戦で3回戦敗退、団体戦でも女子サーブルは5位に終わりました。

宇山 江村選手に関しては、負傷明けでコンディションが整わないなかで臨んだ試合だと思うので、世界選手権での結果はやむを得ない部分があるのかなと。アジア競技大会でのパフォーマンスにも期待したいところですが、それよりも2年後のロス五輪に向けて、ケガを再発しないような試合運びを心がけてもらいたいです。

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【写真】フェンシング江村美咲・フォトギャラリー

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