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石川祐希がイタリアから日本の選手に叫ぶ
「ぜひ海外でバレーをして」 (6ページ目)

  • 中西美雁●文・撮影 text & photo by Nakanishi Mikari

――1月には春高バレーもありましたが、妹の真佑選手にはLINEでアドバイスされたと聞きました。

「最初は、『最近スパイクがうまくいかないんだけど』とメッセージがきたので、具体的な質問じゃないと、どうアドバイスしたらいいかわからないと返したんです。例えば、ボールがうまく叩けないとか、ジャンプのタイミングが取れないとか。そうしたら、後で動画を送ってきたので、それに対して僕が気づいた点を伝えました」

――真佑選手はまだ全日本の経験はありませんが、今後の活躍次第では2020年の東京オリンピックに一緒に出られるかもしれませんね。

「僕はオリンピックに出場して勝つことを目標にしていますが、妹にも自分なりの目標があると思います。それがオリンピックに出ることなら、それに向かって頑張ってほしい。兄妹としてではなく、ひとりのバレーボール選手として応援しています」

――全日本での大一番となる今年9月の世界選手権では、初戦でホスト国であるイタリアと当たります。しかも、その1試合だけ前倒しで、屋外競技場の「フォロ・イタリコ」で試合が行なわれることについてどう思いますか?

「開幕戦をそういう大きな舞台でやれるのは非常に楽しみですし、イタリアとしっかり勝負ができるようにしたいですね。完全アウェーの試合になりますが、(リオオリンピックで銀メダルを獲得した)イタリアと戦う意味を考えながら、特別な舞台でやれるということを楽しみたいです」

――セリエAのレギュラーシーズンは3月まで続きますが、どういったことを意識してプレーしようと考えていますか?

「少ないチャンスの中で、自分が持っているものをしっかり出して活躍すること。それを積み重ねていくことですね。そのために、練習から自分にプレッシャーをかけていきたいと思います」

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