【ラグビー日本代表】リーチ マイケルが語る、南アフリカ撃破から10年後の課題「日本人のスタンドオフが少ない」 (3ページ目)
【大学生が社会人と勝負できる環境】
2024年から再び日本代表を指揮するエディ・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)は、世界のトップレベルの国々と日本との差に「若手の育成」を挙げる。2027年のワールドカップへ向けて日本代表の底上げを促(うなが)しており、大学生の抜擢にも積極的だ。
「18歳から22歳までの強化は、僕も大事だと感じます。僕は東海大学で4年間を過ごして、大学ラグビーのよさはわかっています。そのうえで言うと、4年間の過ごし方がすごく大事ですね」
現在のリーグワンでは、大学4年生が卒業を待たずに、リーグワンに出場することができる。「アーリーエントリー」と呼ばれる制度だ。これを拡大して学年の制限なしにリーグワンに出場できるようになると、大学生の育成を加速できるかもしれない。
「それは面白いかもしれないですね。あるいは、大学生がリーグワンのチームと真剣勝負ができるのも、いいと思います。僕が学生だった当時は、大学選手権の優勝チームがトップリーグのチームと日本選手権を戦っていました。あれは面白かったなあと思います。
今シーズンからスーパーラグビーのハリケーンズに期限付き移籍するLOワーナー・ディアンズは、高校卒業後に東芝ブレイブルーパス東京に入ってきました。そういう選手が増えてくれたら、という意見もありますが、高校を卒業したばかりの選手がリーグワンのチームへ入団するのは、いろいろな意味で覚悟が必要です。それも考えると、大学生が成長できる環境をいかに整えるか、ということが大事だと思うのです」
(つづく)
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【profile】
リーチ マイケル
1988年10月7日生まれ、ニュージーランド・クライストチャーチ出身。15歳で来日して北海道・札幌山の手高校に入学。東海大学を経て2011年に東芝ブレイブルーパス(現・東芝ブレイブルーパス東京)に加入する。日本代表歴は2008年11月のアメリカ戦で初キャップを獲得。2013年に帰化。2014年から2021年まで日本代表キャプテンを務め、ワールドカップは2011年・2015年・2019年と3度出場。ポジション=FLフランカー、No.8ナンバーエイト。身長189cm、体重113kg。
著者プロフィール
戸塚 啓 (とつか・けい)
スポーツライター。 1968年生まれ、神奈川県出身。法政大学法学部卒。サッカー専
門誌記者を経てフリーに。サッカーワールドカップは1998年より 7大会連続取材。サッカーJ2大宮アルディージャオフィシャルライター、ラグビーリーグ ワン東芝ブレイブルーパス東京契約ライター。近著に『JFAの挑戦-コロナと戦う日本 サッカー』(小学館)
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