【ラグビー日本代表】リーチ マイケル「ブライトンの奇跡」あの決断を振り返る 10年経った今も「トライを取りにいく」
「ブライトンの奇跡」から10年
リーチ マイケル・インタビュー(前編)
世界のスポーツ史において、9月19日は特別な一日である。
2015年にイングランドで行なわれたラグビーワールドカップで、日本が南アフリカを破った日だからだ。
過去7度のワールドカップでわずか1勝に終わっていた日本が、2度の優勝を誇りプール戦では1度しか負けたことのない南アフリカを撃破──。その事実は超ド級の衝撃とともに、世界へ広がっていった。「あらゆるスポーツの競技を含めて史上最大の番狂わせ」と言われ、その舞台となった都市の名前を冠して「ブライトンの奇跡」と呼ばれるようになった。
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リーチ マイケルは「ブライトンの奇跡」から10年で何を語る? photo by Koreeda Ukyoこの記事に関連する写真を見る「実はフルタイムでは、あの試合をまだ一度も見ていないんです。あれから10年ということで、最近またSNSで映像が流れることが多い。いろいろなところで取り上げられているから、あえて見るまでもないかな、という感じなんです」
キャプテンとしてチームを牽引したFLリーチ マイケルは、そう言って小さな笑みをこぼした。フルタイムで見ていなくとも、記憶は鮮明だ。
※ポジションの略称=HO(フッカー)、PR(プロップ)、LO(ロック)、FL(フランカー)、No.8(ナンバーエイト)、SH(スクラムハーフ)、SO(スタンドオフ)、CTB(センター)、WTB(ウイング)、FB(フルバック)
「勝因として、まず僕が挙げるのは『準備』ですね。南アフリカに勝つための正しい準備を積み上げていきました。ホントにハードワークをしましたから」
ワールドカップイヤーの4月から8月までにかけて、日本代表は10回に分けて、延べ75日間の合宿を行なった。その間に、国際大会やテストマッチを戦い、海外にも遠征した。前年の2014年も100日以上が合宿に費やされた。
「合宿はホントにキツかったですね。自分の限界をどんどん伸ばしていって、毎日が限界突破でした(苦笑)。自分たちは世界一練習したチームだし、これだけやったんだから結果がほしいと思いましたよ。そして、これだけやったんだからという自信になっていました」
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著者プロフィール
戸塚 啓 (とつか・けい)
スポーツライター。 1968年生まれ、神奈川県出身。法政大学法学部卒。サッカー専
門誌記者を経てフリーに。サッカーワールドカップは1998年より 7大会連続取材。サッカーJ2大宮アルディージャオフィシャルライター、ラグビーリーグ ワン東芝ブレイブルーパス東京契約ライター。近著に『JFAの挑戦-コロナと戦う日本 サッカー』(小学館)
























