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藤浪晋太郎、澤田圭佑と強力三本柱を組むはずが... 大阪桐蔭の大型左腕を襲った病との闘い (4ページ目)

  • 谷上史朗●文 text by Tanigami Shiro

「『疲れやすいとか、なにか症状はありませんか?』って聞かれても、夏の大会前で毎日あれだけ練習していたので、みんな疲れはあるはずじゃないですか。だから、自分でもまさか病気からくるものだなんて、まったく思っていなかったです」

 やり取りのなかで、医師も平尾が甲子園を目指す高校球児であることを理解していったが、当初は「今後激しい運動は禁物です。場合によっては命にも関わります」「高校野球も選手はあきらめてマネージャーということなら......」といった言葉が続いた。

 そんなわけには......。先の見えない、孤独な戦いが始まった。

文中敬称略

つづく>>

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著者プロフィール

  • 谷上史朗

    谷上史朗 (たにがみ・しろう)

    1969年生まれ、大阪府出身。高校時代を長崎で過ごした元球児。イベント会社勤務を経て30歳でライターに。『野球太郎』『ホームラン』(以上、廣済堂出版)などに寄稿。著書に『マー君と7つの白球物語』(ぱる出版)、『一徹 智辯和歌山 高嶋仁甲子園最多勝監督の葛藤と決断』(インプレス)。共著に『異能の球人』(日刊スポーツ出版社)ほか多数。

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