検索

冬季五輪二度出場&連覇を狙う小林陵侑がパリ五輪4位の中野慎詞に助言 普段どおりの自分を出す秘けつを伝授 (5ページ目)

  • text by Sportiva

中野は競輪界でも未来を背負っていく逸材 photo by Takahashi Manabu中野は競輪界でも未来を背負っていく逸材 photo by Takahashi Manabuこの記事に関連する写真を見る――小林選手は、来年2月6日~22日にミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックがあって出場もほぼ確実かと思います。中野選手も2028年のロサンゼルスオリンピックに向けてすでに歩み始めていますが、それぞれ今後の目標をお願いします。

小林 ビッグジャンプを見せたいですよね。オリンピックでも見せたいですし、ワールドカップでも見せたいです。もちろんオリンピックでは金メダルを目指しています。ラージヒルで獲りたいですね。でも一番大事なのは、そのレベルでちゃんと試合ができて、そこに臨めることだと思います。それで現地に行ってビッグジャンプを見せるということですね。

中野 僕はロサンゼルスオリンピックまでまだ期間があるので、まずは10月(22~26日)に開催される世界選手権のケイリン種目で金メダルを目指したいです。競輪のほうでは、まだGⅠであまり勝てているわけではないので、まずはGⅠの決勝に乗れるようになっていかないとグランプリは見えてこないと思っています。まずは決勝に乗れるようなレースをしていきたいですね。

■対談インタビュー前編 「自転車の価格には『スポーツカーが買える』と驚嘆」 >>

【Profile】
小林陵侑(こばやし・りょうゆう)
1996年11月8日生まれ、岩手県八幡平市出身。小学3年から本格的にジャンプを始め、2016年にワールドカップデビュー。2018年の平昌オリンピックで日本人最高位のノーマルヒル7位、ラージヒルで10位となる。2018-2019シーズンに日本人初となる総合優勝を果たし、2021-2022シーズンも個人総合1位に。2022年の北京オリンピックではノーマルヒル金メダル、ラージヒル銀メダルを獲得した。

中野慎詞(なかの・しんじ)
1999年6月8日生まれ、岩手県花巻市出身。小学4年生時にアルペンスキーの全国大会で優勝。高校から自転車競技を始め、数々の好成績を残す。早稲田大学進学後も結果を出し、ナショナルチームにも加入。2021年には日本競輪選手養成所に入所し早期卒業を果たす。2022年1月の競輪デビュー戦から無傷の18連勝で特別昇級。ナショナルチームの一員としても活躍し、2024年のパリオリンピックではケイリンで4位入賞を果たした。

フォトギャラリーを見る

5 / 5

キーワード

このページのトップに戻る