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冬季五輪二度出場&連覇を狙う小林陵侑がパリ五輪4位の中野慎詞に助言 普段どおりの自分を出す秘けつを伝授 (4ページ目)

  • text by Sportiva

【目標はそろって金メダル】

――ジャンプ競技をより楽しく見るために、ここに注目すると面白いというポイントがあれば教えてください。

小林 生で見てもらうことですね。空中スピードも音もすごいし、浮遊感も見て単純にすごいと思えるので、やっぱり現地での観戦が一番です。おすすめの大会は日本でいうと札幌ワールドカップです。今年はオリンピック前の1月(17~18日)に開催されます。あと海外でスキーフライングという240mくらい飛ぶ試合があるんですが、それは最高ですね。

中野 あれはすごいですね。テレビでしか見たことはないですけど迫力がありました。そういえば、小林選手は昨年、世界記録()にも挑戦されていたじゃないですか。あれば練習なしで一発で飛んだんですか。
※2024年4月にアイスランド・アークレイリの特設ジャンプ台でこれまでの世界記録253.5mを超える291mを飛び世界新記録を更新した。

小林 いや、7本飛びました。1本目は170mで落ちて、難しすぎて「終わったな」と思いました。だからそこからは大変でした。

中野 どうやって距離を伸ばしたんですか。

小林 最初に風圧を受け過ぎないようにして、スピードを生かして飛ぶしかなかったです。映像を撮っていたので、これでボツになったら嫌だなとめっちゃ思っていました(笑)。

――自転車競技トラックや競輪を楽しんでもらうために、どんなところに注目するとより面白く感じるかぜひ教えてください。

中野 自転車競技のバンクはお客さんとの距離が近くて、スピード感や迫力があります。バンクの角度が45度あるので、その迫力もすごいですし、選手が通った後に風がフワッとくるので、競技の迫力を肌で感じられるところも魅力かなと思います。おすすめの大会は8月の『全日本自転車競技選手権大会』や、海外の強い選手を招待して行なう5月の『ジャパントラックカップ』も面白いです。競輪であれば、全国各地でやっているので、より身近かもしれません。体がぶつかったりしますし、時にはクラッシュもあったりします。その意味では競輪のほうがもっと迫力があるかもしれないですね。

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