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【競馬予想】秋華賞はカムニャックの「1強」も、好配当をもたらす伏兵2頭の大駆けに期待

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu

 3歳牝馬三冠の最終戦となるGI秋華賞(京都・芝2000m)が10月19日に行なわれる。今春のGI桜花賞(4月13日/阪神・芝1600m)、GIオークス(5月25日/東京・芝2400m)それぞれの勝ち馬が顔をそろえ、今年も注目度の高い一戦となった。

 そんななか、スポーツ報知の水納愛美記者は「今年の秋華賞は、オークス馬カムニャック(牝3歳)の1強と見ています」と言う。

「前走のGⅡローズS(9月14日/阪神・芝1800m)は、勝負どころで他馬に接触されながらも1馬身半差の快勝。ふつうなら致命的な不利のはずですが、スピードが落ちるどころか、その後再加速。まさに貫禄勝ちでした。

 GⅡフローラS(1着。4月27日/東京・芝2000m)の前までは折り合いや走りのバランスに課題がありましたが、現在はすべて改善。フローラS→オークスと連勝した時と同様、ローズSを勝ったあとも在厩で負荷をかけられている点も好材料です。

 京都・芝2000mの適性で言えば、桜花賞、オークスともに2着のアルマヴェローチェが上回るのではないかとも考えましたが、故障により戦線離脱。強力なライバルもいなくなった今、死角は見当たらず、ここは二冠が濃厚です」

 過去10年の結果を振り返ってみても、7頭のオークス馬が秋華賞に出走し、5勝、3着1回、着外1回と断然の成績を残している。水納記者がカムニャックを最有力視するのも納得である。

 一方、水納記者は桜花賞馬エンブロイダリー(牝3歳)については、どう見ているのか。

「2000mという距離が課題と見て、2番手評価としました。血統やこれまでの戦績から、同馬のベストは1600m~1800mでしょう。

 それでも、馬体の成長は評価できます。夏の間に筋肉量が増えて体つきがしっかりしてきました。オークスからの直行でも、動き、仕上がりには問題ありません。そうなると、カギになるのは結局、この舞台をこなせるかどうか......」

 桜花賞馬は過去10年で9頭が秋華賞に出走し、3勝、3着2回、着外4回。勝っている3頭はオークスも勝っている二冠馬であることを考えると、決して好結果を残しているとは言えない。その点からしても、エンブロイダリーはカムニャックに比べると分が悪い。水納記者が続ける。

「やはりここは、カムニャックが頭ひとつ抜けており、それに続くエンブロイダリーにも実績、能力では差をつけている印象。そういう意味では、もし好配当を狙うとしたら、2頭の間に割って入る馬を見つけられるかどうかがポイントになるのではないでしょうか」

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