「本当にダメだった」最下層から若手期待の星へ 「大きい選手でないと活躍できない」を覆すガールズケイリン小泉夢菜の武器は150cm前半の体躯 (4ページ目)

  • 加藤康博●文 text by Kato Yasuhiro

「人によって使う筋肉は異なりますので、トレーニングもただひとつの正解はなく、自分のタイプや乗り方に合ったものをどれだけ積み上げていけるかが重要です。私はまだ筋力的に弱い部分が多いのですが、最近は上半身も使えるようになってきました。体が小さい分、効率のいいペダリングを目指し、勝てる選手になりたいです。今はGⅠのレースにも出られていませんが、将来的にはもちろんグランプリに出たい。長く続けると決めたので、焦ることなく、長期計画でその舞台を目指していきます」

 自然体でさらなる高みを目指す小泉夢菜。2024年、どこまで高く羽ばたくか注目だ。

【Profile】
小泉夢菜(こいずみ・ゆめな)
1999年3月23日生まれ、埼玉県出身。小学6年から自転車競技を始める。高校1年時に育成選手として日本代表に選出され、高校2・3年時にインターハイ女子ケイリンで優勝を飾る。大学2年時にインカレ500mタイムトライアルを制覇する。卒業後に日本競輪選手養成所に入り、在所成績2位で卒業。2023年4月のフレッシュクイーンで優勝を手にした。

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