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【プロ野球】「ダイヤモンドは白紙」 ヤクルト・池山新体制で始まった大競争 山田哲人は三塁挑戦、二遊間は激戦区に

  • 島村誠也●文 text by Seiya Shimamura

スワローズの選手たちに聞いた、それぞれの改革〜野手編(前編)

 池山隆寛新監督を迎え、心機一転、新たなスタートを切ったヤクルト。沖縄・浦添キャンプに参加した選手たちに、「今シーズン変えたこと、変えていること」をテーマに質問。投手につづき、野手21人にも答えてもらった。

今季からサードに挑戦する山田哲人 photo by Sankei Visual今季からサードに挑戦する山田哲人 photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る

【それぞれの課題に向き合う主力たち】

「ダイヤモンドは白紙」

 池山監督は就任時からこの言葉を発信。その骨格がおぼろげながら見えてきた。

 来日6年目となるホセ・オスナは、連日、ファーストで軽快なグラブさばきを見せた。だが、池山監督がオスナに求めているのはホームランだ。

「もちろん25本以上は打ちたいし、現実的に考えてそこから30本、35本となればいいかな。そのためには、練習は普段どおりに、自分のやるべきことをしっかりこなすことが大事かな」

 山田哲人は"挑戦と復活"をテーマにキャンプイン。何か変えていることはあるかと聞くと、「練習内容とかは、自分が思ったことをやっているので、今までと一緒ですね」と言い、こう続けた。

「ただ、意識が変わるとかはあります。守備では、今年サードに挑戦するので、セカンドとは違う動きになる。景色が全然違いますし、送球の部分でもまだまだ合わせにいくというか、腕が振りきれていないと感じました。そういうことに対しての意識ですね」

 キャンプではサードを守る機会が多く、打撃では早出、全体練習、午後の個別練習と、1日に3回バットを振り込んだ。丸山和郁らに打撃について熱心に助言する姿も印象的だったが、左脇腹を痛めて無念のキャンプ離脱。現在は回復に専念している。

【伊藤琉偉と北村恵吾、それぞれの進化】

 伊藤琉偉はショートを中心に練習。入団してから守備型の選手という印象が強かったが、2年目の昨シーズンにプロ初安打を記録すると、4試合で3本塁打をマーク。今年のキャンプでは、パンチ力のあるバッティングが光っていた。

「去年は一軍にずっといることが目標だったのですが、今年はレギュラーを絶対に獲るという気持ちで取り組んでいます。そこが一番変わったところというか、その思いは強いですね。今年は自主トレの段階から、体の使い方をしっかり見直してきました。その成果もあって、遠くへ飛ばそうという意識はないのですが、強い打球を打てています。去年は体重が増えたことで飛距離が出ていた感じでしたが、今は違う打ち方ができていると思います」

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著者プロフィール

  • 島村誠也

    島村誠也 (しまむら・せいや)

    1967年生まれ。21歳の時に『週刊プレイボーイ』編集部のフリーライター見習いに。1991年に映画『フィールド・オブ・ドリームス』の舞台となった野球場を取材。原作者W・P・キンセラ氏(故人)の言葉「野球場のホームプレートに立ってファウルラインを永遠に延長していくと、世界のほとんどが入ってしまう。そんな神話的レベルの虚構の世界を見せてくれるのが野球なんだ」は宝物となった。以降、2000年代前半まで、メジャーのスプリングトレーニング、公式戦、オールスター、ワールドシリーズを現地取材。現在は『web Sportiva』でヤクルトを中心に取材を続けている。

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