検索

【WBC2026】「ネトフリ入った?」の日本とは大違いな出場各国のテレビ中継事情 今度こそ「全米的な盛り上がり」なるか

  • 唯根俊雄●文 text by Toshio Yuine

【Netflix独占は日本だけ】

 テレビのスポーツニュースやワイドショーはWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の話題でもちきり。いよいよ今日から東京での1次ラウンド・プールCの戦いが始まるが、ご存じのように日本のテレビ局は本番に関しては蚊帳の外に置かれている。地上波の放送はなく、視聴するには『Netflix』に加入するしかない。

 批判や異論などさまざまな意見がある今回の『Netflix』独占配信だが、『Netflix』がアメリカ大リーグ機構と独占契約を結んだのは日本国内のみの話だ。出場する各国はそれぞれ個別に契約を結び、放送・配信を行なう。

連日、強化試合の模様が大々的に報道されてきたWBC日本代表 photo by Kyodo news連日、強化試合の模様が大々的に報道されてきたWBC日本代表 photo by Kyodo news たとえば日本の初戦の相手、台湾。WBCの全試合を中継・配信する権利を得たのは、ケーブルテレビやオンライン配信を展開している『愛爾達電視(ELTA)』。全47試合を自社チャンネルで放送するほか、ELTAが代理店のような形で他社にも放送権を分配している。このため、日本戦を始め台湾代表の全試合は『台視(TTV)』(台湾で最も歴史の古い地上波テレビ局)で視聴することができる。さらには台湾最大のケーブルテレビ局『東森電視(EBC)』でも放送されるなど、複数の選択肢が用意されるうらやましい環境だ。

 すでにテレビでは、ソフトバンク2軍との強化試合なども放送されており(スタッフが来日して番組を独自に制作した)、かなりの盛り上がりを見せているとか。台湾代表が2024年のプレミア12で日本を下して優勝を果たしたこともあり、同国の野球人気は上昇傾向。2025年の台湾プロ野球『CPBL』の1試合平均観客数は初めて1万人を超えたとされる。WBCでも1次ラウンド突破に大きな期待がかかっているという。

 日本の2戦目の相手、韓国でWBCの全47試合を中継するのは『Tving』。『Tving』は基本料金1カ月約1000円のオンラインサービスで、韓国版『Netflix』と呼ばれる存在だ。ただし、韓国代表の試合に関しては、前回大会と同様、地上波が放送の準備に入っているという(各局からの具体的な発表は4日時点でまだないが、WBCホームページでは公表済み)。試合によって韓国の3大ネットワーク(『KBS』『SBS』『MBC』)が分け合う形になるが、高視聴率が期待される日本戦などは複数の局が中継するのではないかと言われているからビックリだ。このところ国際大会での成績がパッとしない韓国だが、応援体制は整っている。

1 / 3

キーワード

このページのトップに戻る