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長州力が齋藤彰俊に「ウチでやれ」。ケンコバが絶賛する「控室ドア事件→平成維震軍」へとつながる流れ (4ページ目)

  • 松岡健治●文 text by Matsuoka Kenji
  • 山内猛●撮影 photo by Yamauchi Takeshi

――確かに、あの必死さは見る者を惹きつけるものがありましたね。

「その原点が、あの大田区体育館で行なわれた小林さんと齋藤さんの果たし合い。新日本がすべてを受け入れて、『入場曲なし、全試合終了後の特別枠で果たし合いをやろう』という演出に決めたのがいいですよね。その、ガチでやったる感が」

――控室のドアを開けたか、閉めたかというのがきっかけなのも、どこかリアルですよね。

「小林さんのその時の対応は本気の感情だったと思いますけど、演出を考えて『派手に怒ったほうが盛り上がる』と瞬時に思ったのかもしれない。その真相はわかりません。いずれにせよ、この一連から学ぶとすれば、『火種は控室にある』ということですね」

(連載2:前田日明VS藤波辰巳の大流血の一戦。ケンコバは「受けの美学」をこの試合で理解した>>)

【画像】1992年1月30日の小林邦昭vs齋藤彰俊

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