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【男子バレー】東レ静岡の山口拓海を支える「負けず嫌い」の精神 バレー界全体の未来を見据え、クラブの経営や運営にも興味

  • 小宮良之●取材・文 text by Yoshiyuki Komiya

『ハイキュー‼』×SVリーグ コラボ連載vol.2(26)

東レアローズ静岡 山口拓海 前編

2020年から東レアローズ静岡でプレーする山口 photo by アフロスポーツ2020年から東レアローズ静岡でプレーする山口 photo by アフロスポーツこの記事に関連する写真を見る

【苦戦していたチームでの役割】

「負けず嫌いではあるかな、と」

 東レアローズ静岡の山口拓海(28歳)は、自身の人生を振り返って言う。周りに振り回されたくなかったし、自分のやり方で答えを見つけてきた。

 中学3年の時には指を骨折しながらも、親指と人差し指だけでペンを持って入試を突破し、群馬県屈指の進学校である高崎高校に入学。高校3年時には春高バレー予選までプレーを続けながら、国内有数の国立大学である筑波大学に合格した。

 むしろ、逆境でスイッチが入るのか。

「ケガとかをできない理由にしたくなかっただけですね。春高も、インターハイ予選で負けたのが悔しくて続けただけ。1、2年時のインターハイは出られていたのに、自分が3年生の時は出られなくて。ほかの高校には中学で一緒だった選抜メンバーもいたので、そこにも負けたくなかったです」

 山口はそう言って笑う。人生でも、コートでも負けず嫌いだ。

 学業でも優秀な成績を収めてきた山口は、論理的な思考の持ち主である。リベロとしても何本もレシーブを重ね、自らのプレーを構築してきた。話し方も、常に相手を気遣っていて柔和だ。熟慮して選択肢のなかから最善を選ぶことが身についているのだろう。

 その生き方の根底に、負けず嫌い精神があるのだ。

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著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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