【男子バレー】東レ静岡の山口拓海を支える「負けず嫌い」の精神 バレー界全体の未来を見据え、クラブの経営や運営にも興味 (3ページ目)
「将来的には、クラブの経営や運営に興味があります。それはGMにも伝えてあるんです」
山口は饒舌に続ける。
「3年くらい前、SVリーグが立ち上がることが決まって、リーグが実施したリーダー研修会に参加させてもらったんです。今後、バレー界がどう変わるのか。Bリーグの事例とか、大河(正明チェアマン)の話などを聞かせていただいたり、他チームの選手とグループワークしたり......。プロリーグとしてやることが増えていくし、変わっていかないといけない。それが楽しそうだなと思いました」
SVリーグの俊才は、バレー界全体の未来も見据える。クラブの経営、運営で負けず嫌いを発揮し、積極的なアイディアで変革を起こせたら――。プロスポーツの原則はトライ&エラーだ。
そこで、最後に訊いた。
――勝利と敗北、どちらを覚えていますか?
「インターハイと春高の予選、どっちも県ベスト8で終わっているんですが、負けた相手が中学の時に一緒にプレーした選手がいるところだったんです。僕は悔しくて泣いていたんですけど、そのメンバーに話しかけられて。僕はあまりしゃべれなかったと思うんですが、やはり負けたことのほうが覚えていますね」
やはり、山口は負けず嫌いの衝動が疼いた時が転機となる。
(後編:山口拓海は妻が「僕以上に『ハイキュー‼』が好き」アドバイスを受けてベストメンバーを選出した>>)
【プロフィール】
山口拓海(やまぐち・たくみ)
所属:東レアローズ静岡
1997年8月30日生まれ、群馬県出身。168cm・リベロ。ふたつ上の上級生に誘われ、小学1年の夏にバレーを始める。高崎高校ではバレー、学業ともに励み、一般入試で筑波大学に入学。バレー部でリベロのレギュラーを掴み、2020年に東レアローズ静岡に入団した。
著者プロフィール

小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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