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サッカー日本代表はなぜ三笘薫の代役を選ばなかったのか 弱点は左サイドから全体に広がっていく

  • 杉山茂樹●文 text by Shigeki Sugiyama

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連載第92回
杉山茂樹の「看過できない」

 ワールドカップに臨む日本代表26人のメンバー発表で、最大の焦点は三笘薫だった。ある程度予想されたこととはいえ、その選外という判断が現実のものとなると、残念がる声が日本中に広まった。しかし、日本を代表する左サイドのアタッカーが1枚欠けたにもかかわらず、補充されずに放置されたことを嘆く人は少なかった。

 所属のブライトンでは不動の左ウイングだが、森保式3-4-2-1では左ウイングバックを務めてきた三笘。最近は左のシャドーとしてもプレーしているが、ひと言で言えば左のサイドアタッカーだ。特性が似ている選手は中村敬斗しかいない。プレッシング要員と言っては失礼だが、走力に秀でた前田大然を加えてもふたりだ。

 一方、堂安律、久保建英、伊東純也が並ぶ右サイドは、各所属クラブで主に右のウイングとしてプレーする選手ばかり。ドリブルが得意なバリバリのサイドアタッカーが揃う。充実度という点で左サイドに大きく勝る。さらにそれよりやや低い位置で構えるサイドバック(SB)系のウイングバック(WB)候補として、菅原由勢も控える。

 だが左は、鈴木淳之介を三笘、中村に続く同系の選手とするには無理がある。長友佑都も代表復帰後、左のサイドアタッカーとしてプレーした経験がない。昨年7月の中国戦(東アジアE-1選手権)と9月のアメリカ戦(親善試合)に左のセンターバック(CB)として合わせて135分、プレーしたに過ぎない。十分な戦力となる目処がそもそも立っていない。今回の選出に批判的な声が多い理由だ。

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著者プロフィール

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

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