日本バスケを五輪へ。馬場雄大は
少年ジャンプの主人公のように頷いた (5ページ目)
ただ、馬場にとっては、東京五輪すら通過点なのかもしれない。
「東京五輪はまだまだ成長の途中だと思うんです。技術が安定してきたらPGにも挑戦できるんじゃないかなと思います。そして五輪で活躍することが、NBAにもつながると信じてます」
では、これだけの逸材が「なぜ早く海を渡らないのか?」と疑問に思うファンも多いだろう。「そんな声も耳に届きます」と馬場本人も言う。もちろん、進路についてもっとも悩んだのは馬場自身だった。
「高校卒業のタイミングで渡米すべきか迷いました。どのタイミングでアメリカに挑戦するべきか(渡邊)雄太さんにも相談して。
最近、雄太さんと話をしたら、(相談されたときは渡米)1年目で自分のことで精一杯だったので、僕が相談したときは強く勧められなかった。2年目になって少し余裕ができたから、角野亮伍(すみの・りょうご/サザンニューハンプシャー大/F)には勧められたって。もちろん、最終的に筑波大への進学を決めたのは自分なんで、後悔はしていません」
もちろん、その選択が正しかったのか迷うことはあった。
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