日本バスケを五輪へ。馬場雄大は
少年ジャンプの主人公のように頷いた (6ページ目)
「正直、焦ったこともありました。塁と雄太さん、ふたりがアメリカで活躍する姿を見て。明らかにうまくなっているんで。
でも、アメリカに行っただけでうまくなるんじゃない。それに、アメリカ、アメリカってなると、視野が狭くなる。アメリカに辿り着くだけじゃ意味がない。向こうで活躍することが目標なんで。
だから、今はもう悩んでないです。焦るのもやめました。実力が伴ってナンボ。そのために、どうやってうまくなるか、1日1日をどう過ごすかしか今は考えません。
もちろん、アメリカはずっと視野に入れているんで、サマーリーグに参加できるようなチャンスがあれば、必ず参加できるように準備も常にしています。ただ今は、東京五輪のためにも代表を優先。そこで結果を残すことが未来につながっていく」
今できることを一生懸命。それは、バスケのスキル向上だけではないと、馬場は信じている。
「今季開幕直前に教育実習に行かせていただきました。『絶対に教師にはならないでしょ?』とか『保険?』って言われるんですけど、僕の感覚ではそういうことじゃなくて。国内に残ったからには教員免許を取るって入学時に決めたから、絶対に取ろうと。今できることを全力でやるって決めたんで」
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