F1復帰に向けてホンダの開発は遅れ気味も間に合うのか 世界一のパワーユニットを作った技術力に確固たる自信あり (5ページ目)
ただ、基礎研究をしていたところが前回の第4期とかなり違うところで、MGU-Kの駆動系がカギになるとかバッテリーがカギになるといったポイントがわかっていましたから、そういう部分については基礎研究をしておくだけの予算は確保していました。なので、方向性はある程度見えているというステージからスタートできると思っています」
第4期、ホンダは世界一のパワーユニットを作りあげてきた。
だからといって、そのまま2026年規定でも世界一のパワーユニットができるということではない。ただ、ホンダにはどん底から頂点まで這い上がった経験と自信がある。どんなに険しい道でも、自分たちが独自の道を切り拓いて、必ずや世界一の頂点に辿り着けると自信を持って、目下開発に当たっている。
難問に挑む技術者たちの目は、光り輝いていた。それこそがまさに、ホンダがホンダである理由であり、2026年に始まる第5期F1活動は、そんな「ホンダらしさ」の結晶になるはずだ。
<了>
著者プロフィール
米家峰起 (よねや・みねおき)
F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。
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