J内定者もゾロゾロ。高校サッカー選手権、注目のV候補5チーム (6ページ目)
守備では、危険察知能力に優れたU-18代表のGK脇野敦至(わきの・あつし/3年)が最後方にドンと構え、積極的な飛び出しとコーチングで相手の攻撃を封じ込める。
抜けた存在はいなくても、チームとしての穴がなく、攻守のバランスは随一。高校屈指の“チーム力”を誇る東福岡が、昨年果たせなかった夏、冬二冠達成を狙う。
ここまで今大会の有力5校を紹介したが、選手権では前評判の高いチームほど厳しいマークにあって、かなりの苦戦を強いられる。過去3大会を見ても、優勝候補と目されたチームは早々に姿を消してきた。代わって、第91回大会は鵬翔(宮崎県)、第92回大会は富山第一(富山県)、第93回大会は星稜(石川県)と、いずも伏兵校が優勝旗を手にしてきた。
今や、選手権と言えば、番狂わせは当たり前である。そんな中、今大会注目の大津、青森山田、桐光学園、市立船橋、東福岡の5校は、どんな戦いを披露し、どんな結果を残すのか――。誰も予想がつかない、筋書きのないドラマがいよいよ始まる。
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