福田正博が提言。Jリーグチャンピオンシップと2ステージ制の功罪
2015年のJ1は昨年までの1ステージ制から2ステージ制に移行した。ファーストステージは浦和、セカンドステージは広島が制して、優勝したのはチャンピオンシップ決勝でガンバ大阪に勝利した年間1位の広島。注目度が高まったといえる一方で、サポーターからは分かりにくくなったという声もあったシーズンだった。
2015シーズンのJ1優勝はサンフレッチェ広島。Jリーグアウォーズでは青山敏弘がMVPを受賞した photo by Matsuoka Kenzaburo 私自身は、分かりやすい「一発勝負」が日本人のメンタリティに馴染んでいると思っているので、ポストシーズンとしてチャンピオンシップがあっていいと考えているが、もっと分かりやすいトーナメント方式にすべきとも思う。
また、解説者として伝える立場になったときに、今年のレギュレーションでは扱いづらい部分があった。具体的には、セカンドステージの優勝対応に難しさがあった。今シーズンは広島が年間1位でセカンドステージも優勝だったので各メディアは対応できていたが、セカンドステージ優勝と年間1位のクラブが違っていたら、どちらが重要で、どちらを優先すべきなのか、そこがはっきりしていなかった。
チャンピオンシップの開催方式については、思い切って年間総合順位を無視するという考え方もあるのではないか。
たとえば、ファーストステージ、セカンドステージの優勝クラブは必ずチャンピオンシップに出る。各ステージの2位が出る場合は、年間通してのポイント順にするなど、いくつかの項目を再検討してもいいと思う。
※現行は、J1ファーストステージおよびセカンドステージを通算した年間勝点1位、2位および3位のチームと、各ステージの優勝チームがチャンピオンシップに出場できる。
http://www.jleague.jp/championship2015/outline.html
※現在の年間順位の決定方式http://www.jleague.jp/standings/j1/2nd/
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