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サッカー日本代表に現職サイドバックの選出はゼロ E-1選手権でも4バックは放棄か

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki

 東アジアE-1選手権(韓国)に臨む日本代表のメンバー26人が以下のように発表された。 

GK
大迫敬介(サンフレッチェ広島)、早川友基(鹿島アントラーズ)、ピサノアレクサンドレ幸冬堀尾(名古屋グランパス)

DF
長友佑都(FC東京)、植田直通(鹿島アントラーズ)、荒木隼人(サンフレッチェ広島)、古賀太陽(柏レイソル)、安藤智哉(アビスパ福岡)、綱島悠斗 (東京ヴェルディ)

MF/FW
稲垣祥(名古屋グランパス)、ジャーメイン良、川辺駿、中村草太(以上、サンフレッチェ広島)、西村拓真、相馬勇紀、望月ヘンリー海輝(以上、FC町田ゼルビア)、垣田裕暉、久保藤次郎、細谷真大(以上、柏レイソル)、宮代大聖(ヴィッセル神戸)、山田新、大関友翔(以上、川崎フロンターレ)、川﨑颯太(京都サンガF.C.)、宇野弾斗(清水エスパルス)、俵積田晃太(FC東京)、佐藤龍之介(ファジアーノ岡山)

東アジアE-1選手権に臨む日本代表のメンバーを発表する森保一監督 photo by Fujita Masato東アジアE-1選手権に臨む日本代表のメンバーを発表する森保一監督 photo by Fujita Masatoこの記事に関連する写真を見る メンバー発表を7月3日に行ない、5日に出発して現地(韓国)入り。7月8日に初戦(香港戦)を迎える。5日にJリーグの試合もあるので、とても慌ただしい日程であることは確かだ。パッと集まってサッと3試合をこなして帰国する。そんな強行軍なので、期間中、みっちりトレーニングを積む時間もない。

 加えて、26人中12人が初招集だ。他の14人も長友と大迫以外は常連ではない。"久々組"が大半を占める。日本代表という体裁ではあるが、内実は積み重ねがまったくない急造チームである。

 そうしたなかでどうやってまとまりを出すか。森保一監督は、短期間のトレーニングで結果を残す近道を探ろうとしたものと推察する。

 招集メンバー26人の内訳を示してみた。

5人=広島(大迫、荒木、ジャーメイン、川辺、中村)
4人=柏(古賀、垣田、久保、細谷)
3人=町田(西村、相馬、望月)
2人=FC東京(長友、俵積田)、名古屋(ピサノ、稲垣)、鹿島(早川、植田)、川崎(山田、大関)
1人=福岡(安藤)、東京V(綱島)、神戸(宮代)、京都(川崎)、清水(宇野)、岡山(佐藤)

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著者プロフィール

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

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