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J内定者もゾロゾロ。高校サッカー選手権、注目のV候補5チーム (4ページ目)

  • 粂田孝明(ストライカーDX編集部)●文 text by Kumeta Takaaki(STRIKER DX)
  • photo by AFLO

 守備力も高く、堅実なGK指崎尚太(さしざき・しょうた/3年)が最後尾に構え、その前でセンターバックの安部崇士(あべ・たかし/3年)と小林陸(こばやし・りく/3年)、ボランチの佐藤太一(さとう・たいち/2年)が献身的な守りで相手の攻撃を封鎖。神奈川県予選も無失点でしのぎ切った。

 攻守のバランスがとれた桐光学園。山場となる3回戦を乗り切れば、初の頂点も見えてくるはずだ。

 最大の激戦区となる千葉県予選を突破してきた選手権常連校の市立船橋も、4年ぶりの栄冠を狙えるチームだ。インターハイ準優勝、プレミアリーグEAST4位という結果が、その実力の高さを証明している。

 個々の能力もハイレベルで、FW永藤歩(ながとう・あゆむ/3年)はモンテディオ山形へ、MF椎橋慧也(しいはし・けいや/3年)がベガルタ仙台への入団が内定している。永藤は身長168cmと小柄ながら、自慢の快速を生かした裏への飛び出しと、相手マークをぶっちぎるキレのあるドリブルが武器。今大会を彩るスター候補のひとりだ。

 椎橋は、ハードワークが売りの超高校級ボランチ。危険なエリアを察知してピンチの芽を積むと、正確なパスで素早く前線に展開し、攻撃の起点も果たす。まさに攻守両面で力を発揮するチームの“心臓”だ。

 堅守をベースに、両サイドバックのオーバーラップと前線のコンビネーションでチャンスを作る伝統の攻撃は、今年も健在。総合力では、間違いなく1、2を争うチームだ。

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