【WBC 2026】メジャー軍団が揃うアメリカラウンドへ 侍ジャパン最大の武器は「甲子園」という一発勝負経験値 (2ページ目)
3戦目のオーストラリア戦まで、侍ジャパン打線は1番・大谷翔平(ドジャース)から鈴木誠也(カブス)&近藤健介(ソフトバンク)をはさんで吉田正尚(レッドソックス)と、MLBトップレベルの打者を中心に据えた。
だが、5番以降はアメリカでまだスプリングトレーニングしか経験していない岡本和真(ブルージェイズ)と村上宗隆(ホワイトソックス)、そしてNPB組がつづく。明らかに1番から4番と、5番以降では打者の格が変わるのだ。
プールCの首位突破を決めて臨んだチェコ戦では大谷と鈴木が欠場、吉田は2打席のみで交代。苦戦の要因には、3人のメジャーリーガーに休養が与えられたこともあった。
【WARで見る各国の本当の戦力差】
マイアミに舞台を移す準々決勝では、ドミニカ共和国かベネズエラと対戦。準決勝以降ではアメリカやメキシコらメジャーリーガー中心のチームとの激突が予想される。今回、海外ブックメーカーは日本をアメリカ、ドミニカと並ぶ"3強"と見ているが、個人能力を比べるとライバル国に見劣りするのが実情だ。
それを最も端的に表すのが「WAR(Wins Above Replacement)」である。打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価し、選手の貢献度を示すもので、現代野球で最も重視される指標のひとつとされる。
大会前、Youtubeチャンネル『SYNCHRONUS(シンクロナス)』の『スポーツツギロン』という討論番組に出演した際、このデータが用意された。データサイト『FanGraphs』が算出する「fWAR」で4.0以上(=スター級の選手)は、今回のWBCに出場するなかで27人いるが、内訳は以下のとおりだ。
アメリカ:13人、ドミニカ:8人、ベネズエラ:2人、日本:2人、メキシコ:1人、イギリス:1人
一流メジャーリーガーを揃えたアメリカとドミニカが、明らかに他国より抜けているのだ。
では、侍ジャパンに勝ち目はないのか。前回のWBCで投手コーチを務め、先述の番組で共演した吉井理人氏が日本の強みとして挙げたのが「甲子園」の経験だった。一発勝負には、どこよりも慣れている。負けたら終わりの重圧のなか、多くの試合をこなしてきたことはWBCでも強みになるはずだ、と。
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