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【プロ野球】村上宗隆が語った7年前の戸田の記憶と一軍を目指す若手へのエール (4ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya

 8月2日のオイシックス戦では、チーム事情もありまっさらなマウンドに上がると、3回を無失点に抑えた。

「初めて先発させていただいたのですが、僕自身は中継ぎでも先発でも、やることはどこでも一緒と思っているので、自分の今もっている力を出せればいいと投げました。今の状態をキープしていけば、チャンスはあると思っています。一軍に上がれたとしたら、まわりに流されるというか......。去年はやっぱりオドオドしていた部分があったので、今年は自分に信念を持ち、どっしりというか、覚悟を持っているので、そこを見てもらうことができたらいいなと思っています」

 石原は8月10日、一軍に昇格。阪神戦で中継ぎとして登板。2回を60球1失点(自責0)と苦しい投球だったが、今シーズン初めて一軍のマウンドに立った。

「やっぱり(一軍で通用する)決め球がないと感じたので、そこを一から頑張っていきたいです」と、今はまた戸田で自分の成長と向かい合っている。

つづく

著者プロフィール

  • 島村誠也

    島村誠也 (しまむら・せいや)

    1967年生まれ。21歳の時に『週刊プレイボーイ』編集部のフリーライター見習いに。1991年に映画『フィールド・オブ・ドリームス』の舞台となった野球場を取材。原作者W・P・キンセラ氏(故人)の言葉「野球場のホームプレートに立ってファウルラインを永遠に延長していくと、世界のほとんどが入ってしまう。そんな神話的レベルの虚構の世界を見せてくれるのが野球なんだ」は宝物となった。以降、2000年代前半まで、メジャーのスプリングトレーニング、公式戦、オールスター、ワールドシリーズを現地取材。現在は『web Sportiva』でヤクルトを中心に取材を続けている。

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