【F1】角田裕毅の運命を決したカタールGPは「今シーズンを象徴するようなレース」だった
F1第23戦カタールGPレビュー(後編)
第23戦カタールGPのスプリントレースのレッドシグナルが消えた瞬間、角田裕毅(レッドブル)は5番グリッドから絶妙の反応速度と好加速を見せ、あっという間にイン側のフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)を抜き、ランド・ノリス(マクラーレン)のトウからターン1でインに並びかけて3位を狙いにいった。
角田裕毅は最終戦アブダビGPで何を残せるか photo by BOOZYこの記事に関連する写真を見る ターン2でスペースがなくなると見るや、早めに引いて後方のアロンソをカバーし、イン側にいるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のためにスペースを作り出してアシスト。そしてその先のターン4でインからフェルスタッペンを先行させて4位を譲り、絶好のアシストを見せた。
ターン10の入口で4度のトラックリミット違反(※)を犯すほど、コース幅いっぱいに使う角田らしいドライビングが見られた。
※トラックリミット違反=コースの境界を示す白線をマシンの4輪すべてが越えた場合に違反とみなされる。
「ペースもよかったですし、マックスをアシストすることもできましたし、トラックリミット違反以外はいいレースができたと思います。ここまでのところはスムーズでいい週末です。
とはいえ、もっと大切なものは、まだこれから。そこでも今回以上にしっかりとまとめ上げるだけです」
5位入賞という結果に、角田とチームクルーたちも久しぶりに高揚感に包まれているのがわかった。
しかし、予選では一転して19位に終わり、またしても暗雲に包まれた。
「正直、何が起きたのかまったくわかりません。急に、グリップなのかペースがなくなってしまったんです。
アタック自体はとてもうまくまとまっていたと思います。昨日(のスプリント予選)の5位のアタックと似たようなものだったので。クルマもほぼ同じ状態のまま。ひとつセットアップを変えただけで、それは(マシン挙動に)大きな影響を及ぼすようなものではない」
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著者プロフィール
米家峰起 (よねや・みねおき)
F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。









