検索

梶谷隆幸からの「もうオレは無理やわ」の電話に高森勇旗は「オレのために野球をやってくれ!」と哀願し、引退を阻止した (5ページ目)

  • 村瀬秀信●構成 text by Murase Hidenobu

梶谷 びっくりしたのは、佐伯さんは家で扉を開ける時でもバッティングを意識して開けるんだって。「そこまで普段の生活で野球を考えているか。はじめは点でも線に変わる時が来るんだ」って。オレはまだ全然野球に本気じゃなかった、と思い知らされたよね。

高森 かっこいい。でもそこで佐伯さんに電話できたことも、あそこでカジが気づけたからなんだよな。気づけるか、気づけないか。プロ野球選手においてはけっこう重要な分かれ道。あとはカジにとっては、奥さんがかなり重要な役割を果たしてくれたね。「ラミちゃんが使ってくれない」って家で愚痴っていた時に、「なぜあなたは外の状況のせいばかりにして、結果が出ない自分に向き合おうとしないの?」って怒られたんだって。

梶谷 ハハ......めちゃくちゃ怒られたよ。でもよかったよ。奥さんがケツを叩いてくれる人で。そういう意味でも、オレは周りの人たちに恵まれているよ。

3回目につづく>>


梶谷隆幸(かじたに・たかゆき)/1988年8月28日生まれ。島根県出身。開星高から2006年の高校生ドラフト3巡目で横浜ベイスターズから指名を受け入団。13年に16本塁打を放ちブレイク。14年に39盗塁をマークして、盗塁王のタイトルを獲得。20年オフにFA宣言し、巨人に移籍。21年は開幕からレギュラーとして結果を出していたが、7月に死球を受けて右手甲を骨折。9月には椎間板ヘルニアの手術を受けるなど、61試合に出場にとどまった。24年シーズンは開幕スタメンを果たし、ライト守備であわや逆転のピンチを救う超ファインプレーで勝利に貢献するも、ケガには勝てず現役引退を決断した。


高森勇旗(たかもり・ゆうき)/1988年5月18日生まれ。富山県出身。中京高(岐阜)から2006年の高校生ドラフト4巡目で横浜ベイスターズから指名を受け入団。09年にイースタン最多安打を記録し、プロ初安打も記録。12年に戦力外通告を受け引退。翌年よりデータアナリスト、ライター、イベントディレクターを経て、現在は企業のエグゼクティブコーチングを行なう株式会社HERO MAKERS.の代表取締役を務め、一部上場企業を含む30社以上の企業変革に関わる。著者に、『俺たちの戦力外通告』(Wedge出版)、『降伏論』(日経BP)、『勇気が出る旅』(ワニ・プラス)がある。

 降伏論―「できない自分」を受け入れる
★うまくいかない
★結果が出ない
★ついてない

すべてあなたの「決定」の結果である

「心が抵抗すること」をやってみよう。

これまでの人生で起こるはずのなかったことが起こりだす。

普通に生きているだけでは、「パフォーマンスを上げる」「成功する」などは無理だと、著者の高森勇旗さんはいいます。

では、どうしたらできるようになるでしょうか。

それは、これまでの自分の努力をあきらめて、「自分は無能である」ということを徹底的に受け入れることからはじまると言います。

それができたら、半分達成したようなものです。

大切なのは、「いつもやっている行動」をいろんな物理的なしくみで(この本にさまざまな方法が載っています)変えること。

「今日はランニングやめておこうか」と思った時点でランニングシューズに履き替えてみる

何かをはじめようと思ったその時点ですぐに予約をする

など、強制的にやってみると、それまでとは違う人生にひょいっと変わることでしょう。 いつもと違う選択をする”だけ”で、これまでとは違った景色が見ることができます。 希望に満ちた、おもしろい人生を手に入れるために、ぜひこの本を役立ててください。

価格 ¥1,760(本体¥1,600)

購入はこちらから>>

プロ野球見るなら『DMM×DAZNホーダイ』がおすすめ。
月額3,480円で視聴可能!

>>> DMM×DAZNホーダイ に今すぐ登録 <<<

パ・リーグ主催試合が見放題!過去6,000試合以上も!
月額1,595円(税込)〜!ファンクラブ割ならさらにお得!
PC、スマホ、TVで楽しもう!

>>> 「パーソル パ・リーグTV」の詳細はこちら! <<<

著者プロフィール

  • 村瀬秀信

    村瀬秀信 (むらせ・ひでのぶ)

    1975年生まれ。神奈川県出身。茅ケ崎西浜高校野球部卒。主な著書に『止めたバットでツーベース 村瀬秀信 野球短編自撰集』、『4522敗の記憶 ホエールズ&ベイスターズ 涙の球団史』、『気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』など。近著に『虎の血 阪神タイガース、謎の老人監督』がある。

フォトギャラリーを見る

5 / 5

キーワード

このページのトップに戻る